海外在住、駐在員が資産運用する際の注意点とおすすめ投資先

香港での資産運用
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駐在員として海外在住し生活に慣れてくれば、現地のお給料でなんとか生活できるようになると思います。

そうなると日本の銀行に眠っている、日本にいた時に貯金していたお金もほとんど手を付ける事はありません。

お金の使い道がすぐに無いのであれば資産運用で、お金にも働いてもらいたいと思うけど、海外では言葉の問題など様々な壁が立ちはだかります。

そこで海外で資産運用の方法やその際の注意点、またおすすめの投資先などをまとめてご紹介したいと思います。

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海外在住で、日本での資産運用は出来るの?

まず海外在住の場合、原則として日本国内での資産運用はできない。

正確にはできない事はないが面倒な点が多い。

もし日本国内で運用をしたい場合は、実家など連絡の取れる住所に住民票を移して海外に出る事、但し住民票が残っている場合は納税の義務が課されるので、毎年の確定申告が必要になる。

それ以外で国内での投資をしようと思ったら、日本の会社に籍を残してもらい厚生年金に入り続ける事。

これであれば「iDeCo」を使って運用することは出来ます。

「iDeCo」は掛け金も会社員であれば最大23,000円、商品は投資信託が中心なので、個別銘柄を中心に運用を考えている場合は適していませんが、老後の資産を作るにはおすすめです。

ただし海外在住の場合、「iDeCo」の所得控除による減税効果を得られることは出来ません。

もし国内で運用を考えている場合は、住民票を残して毎年確定申告するか、「iDeCo」で運用するか、どちらかになると思います。

iDeCoの資産運用に詳しくは「年金はiDeCoで増やす!iDeCoのメリット・デメリット」をご覧ください。

それでは海外での資産運用で、気を付けるポイントについて話していきたいと思います。

資産運用の為の銀行口座を作る

海外で資産運用するには、まずは海外の口座が必要です。

もちろん海外に住んで仕事をしている人であれば、既にその国の銀行口座は持っているかもしれないが、どうせ銀行口座を持つのであれば、もう一つオフショア地域で銀行口座を持つことをおすすめします。

オフショア地域は基本的には運用益に対して税金はかかりません。

その為にタックスヘブン(租税回避地)とも呼ばれます。

オフショア地域は世界に40カ所以上あり、有名な場所はイギリス領のマン島やスイス、シンガポール、香港などです。

日本に一番近い地域は香港なので、今は海外だけど将来は日本に戻って生活する事を考えている方は、移動などの交通の便を考えると香港がおすすめです。

香港には3つ銀行がありますが、日本人でも知っている銀行はHSBC銀行です。

だた最近HSBCでの口座開設が厳しくなっているようです。

またHSBCの場合は口座開設の際に英語か中国語で話す必要があります。

私みたいに海外に住んでいるのにあまり英語などが得意じゃない方は日系の銀行もあるので、こちらも参考にして下さい。

この銀行は香港にありますが日系の銀行なので、手続き等が日本語で行えます。

私も知っていればここで作ったのですが、私はHSBCで口座を開設してしました。

気を付けるポイント①
日本に戻る予定であれば、日本に戻ってから使い勝手の良い銀行を選びましょう。

その点でいうと、HSBCの方が日本に戻ってからの使い勝手は良いかもしれません。

HSBCでの口座開設について詳しくは「香港オフショア投資の為、HSBCで口座開設」をご覧下さい。

HSBCの使い勝手については、後ほど書きたいと思います。

海外駐在員は何で資産運用したらいいの?

銀行の次は、何で資産運用をするか選別していきます。

ここからは個人の資産状況や家族や個人の価値観などになってくるのですが、まず何が目的か?

どこまでリスクが取れるのか?

いくら投資できるのか?

家族の人数は?

子供は何歳?

細かく条件が出てくると思います。

そうしたあなたの今後のライフプランにそって資産運用をすることになります。

ライフプランの作り方についてはこちらを参考にしてください。

運用先でこれが最も良いというのはお答えすることはできませんが、私の場合はまずは老後の資産形成と子供の教育費の2つをどうするか?という所からスタートしました。

海外に在住してしまうと、困るのが老後の年金です。

私の場合は日本の会社からもお給料の一部をもらっているので、厚生年金は入り続けている状態です。

但し日本での給与額は少ないので毎月納めている厚生年金の金額も少なくなり、結果として将来もらえる年金額が少なくなります。

厚生労働省が発表している夫婦二人で受取れる年金額のモデルケースで大体22万円くらいですが、私はその半分くらいです。

自分の年金額の現状を知らなかったら老後が大変な事になっていました。

そこで私はオフショア保険と呼ばれる運用型の生命保険と、子供の学資保険に2つの契約をしました。

もちろんどちらも運用型のモノを選びました。

生命保険は老後に運用益の一部を切り崩していく事ができ、老後の年金プラスアルファで生活費をまかなう事が出来ます。

気を付けるポイント②
ただ利回りが良いから海外で資産運用をするのではなく、長期的な目的をもって運用をしましょう。

海外在住でないと契約できない金融商品もあるので、その点では有利に働きます。

資産運用をオフショア香港で考えられている方は「香港オフショア保険の資産運用セミナー!オフショア保険のメリット・デメリット」を参考にしてください。

資産運用後の運用益への税金はどうなるの?

ココが一番重要なポイントかもしれません。

そのまま海外に住み続けるのであれば、あなたの住んでいる国の税金がかかります。

では今は海外に在住しているのですが、将来日本に戻った時に受け取る事が出来る運用益の税金はどうなるのか?

香港で運用して運用益が出ても香港で税金を取られることはありませんが、日本に戻ったら税金はかかります。

私が調べた限りだと雑収入の扱いになり、確定申告の必要があります。

税率は運用益の約20%と日本で運用した場合と同じ程度となるようです。

但し運用益を受け取る際の収入によっても税率は変わるようなので、税理士などに確認は必要です。

ちなみに私が契約した生命保険型の運用の場合にどうなるか、調べてもなかなか出てきませんが、日本で税金20%を納める事は前提で考えています。

20%取られるなら日本で資産運用しても同じなのでは?と思われた方もいるかと思いますが、香港では毎年の運用益に対しても非課税ですが、日本で運用する場合は毎年の運用益には20%課税されます。

香港ではその税金分も再投資することで、複利の効果を得る事が出来ます。
日本で同じように非課税で複利で投資が出来るのは、iDeCoやNISAだけで、その他で資産運用をする場合は毎年運用益に課税されます。

先ほど言ったように、iDeCoの場合は日本法人に籍が必要で、NISAは契約する事ができません。

こういった点を考慮すると香港での投資は長期的には大きなメリットになります。

気を付けるポイント③
運用先や商品を選ぶ時に税金は取られることを前提にして、運用の内容、運用益のシュミレーションなどを見ていきましょう。

海外(香港)への送金

次に投資商品が決まったら、銀行口座にお金を入れる必要があります。

日本円を香港であれば香港ドルもしくは米ドルにして送金しますが、これもちょっとした手間と手数料との闘いです。

基本的に手持ち(ハンドキャリー)で海外に持ち込める金額は制限があります。

日本から海外に現金を持ち出す場合は、100万円以上の場合は申告が必要です。

次のものの合計額が100万円(北朝鮮を仕向地とする輸出にあっては10万円)相当額を超える場合

  • 現金(本邦通貨、外国通貨)
  • 小切手(トラベラーズ・チェックを含む)
  • 約束手形
  • 有価証券(株券、国債等)
    引用元:日本税関 http://www.customs.go.jp/kaigairyoko/shiharaishudan.htm

100万円もの現金を持って移動はしたくないし、投資する商品によってはこれでは足りずに何度も行ったり来たりしなければいけません。

その場合の旅費を考えると普通に海外送金をした方が断然安いですね。

ただ海外送金だけでも手数料はピンキリがあるのですが、私が良く利用しているのは「Transfer Wise(トランスファーワイズ)」です。

これであれば手数料を安く抑えて送金することが出来ます

Transfer Wiseについて詳しく情報は「【海外への送金】トランスファーワイズ(TransferWise)とは?メリット・デメリット」をご覧ください。

私が契約したオフショア保険は年1回の積立型の商品です。

年に1回の積立であれば、初回はクレジットカードで支払って(※全ての商品が対応しているわけでは無いので確認が必要)、2回目以降を口座から引き落とす事もできるので、私は2回目に口座から引き落とされる前に、分割してHSBCへ送金するようにしています。

なぜなら、まとまった金額を一度に送金してしまうとその時の為替レートに大きく左右されてしまうので、複数回に分けて送金するのをお薦めしたいと思います。

気をつけるポイント④
海外口座への送金手段を事前に考えておく、また為替の影響を受けないように複数回に分けて送金する。

日本で香港HSBCの銀行口座からお金を引出す

私の香港で契約したHSBCの口座は日本のコンビニでも引き出すことは出来ます。

HSBCには3つの口座の種類があります。

・パーソナル
・アドバンス
・プレミアム

それぞれに最低の預金残高、引出し限度額などの設定がありますが、多くの方はアドバンスもしくはパーソナルになるかと思います。

この二つは海外のATMでお金を引き出す場合、どちらも20香港ドル(280円程度)かかります。(※追加でATM側の手数料もかかる場合があります)

ATMでの1日の最大引出し額はパーソナルで20,000香港ドル(約28万円)、アドバンスで30,000香港ドル(約42万円)です。

また引き出す側のATMによっては、HSBCの引出し制限とは別に、引出し限度額があるので事前に確認した方が良いかと思います。

確かゆうちょ銀行やセブンイレブンのATMなどは1回で50,000円迄だったと思います。

ちょっと引き出すことを考えるのは、まだ早いかも知れませんが急にお金が必要になって手持ちがないときなどは、ユニオンペイのマークのあるATMであれば世界中のどこでも引き出すことは可能なので、知っておくと何かの時に便利です。

海外在住、駐在員が資産運用する際の注意点とおすすめの投資先:まとめ

今回挙げた気を付けるポイントは、資産運用で契約する金融商品に集中してしまうあまり、後回しにされてしまう事がほとんどです。

話しが進んでから調べておけば良かったとならないように、こちらにまとめました。

海外在住での資産運用は、言葉の壁などの問題があり日本で資産運用をするよりもリスクはあると思います。

ただそれに見合ったリターンも存在しています。

日本は超低金利時代です。

日本の銀行にお金を寝かしておくのではなく、お金に働いてもらいお金を稼ぎ、あなたのライフプランにあった今後の生活が送れるように、準備しておくことが必要です。

香港オフショアでの資産運用について詳しくは「香港オフショアでの「HSBC銀行口座の開設」から「オフショア保険へ投資」まで全部まとめ」をご覧ください。
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