日本の銀行にお金を置いていても、この超低金利の状態ではあまり意味がありません。
海外在住の私はどのように自分の資産を守り、運用していくのか良いのか非常に悩んでいました。
そこで今回出会えたこの香港の資産運用セミナーは、そんな私を大きく一歩前進させるものでした。
もちろん日本に住んでいる人も契約は出来ます。
しかし海外に住んでいる人だけしか契約できない商品もあります。
そこで今回は香港での資産運用を始めるきっかけとなったセミナーで語られた、日本の金融の仕組みや、オフショア生命保険のメリット・デメリットなどについて紹介したいと思います。
日本の金融機関の仕組み
まずセミナーで取り上げられたのは、日本の金融機関についてです。
日本の金融機関では原則として、海外で販売している金融商品の取り扱いが出来ないようです。
外資系の金融会社の商品などがありますが、全く同じ商品は扱えなかったり、もしくは金融庁が非常に厳しくチェックをしている為に、販売するまでにコストや時間がかかる事で手数料が高くなります。
そもそもオフショア地域での運用では、運用している金融機関の法人税も安いので、日本で販売するよりも、手数料は確実に安くなります。
なぜそこまで金融庁のチェックが厳しいのか?
理由としてはいくつかあると思いますが、もっとも大きい理由は「日本人の資産を守る」というのが大前提のようです。
ただ実際は「日本人の持つ資産を海外に流出させたくない」というのが本音の部分ではないかと思います。
金融機関もまた、日本という国に守られているので、日本から外には出ようとした時は、それなりの覚悟が必要だという事になりますね。
続いてセミナーでは資産運用の基礎知識のようなところを学んだので、ご紹介します。
資産運用の基礎知識
このセミナーは入門編という事で、資産運用について調べたり、聞いたりした事のある人であれば分かるような「ドルコスト平均法」「複利運用」など
まずは基礎となるような部分の説明や自分の老後のシュミレーションなどをしました。
ドルコスト平均法を簡単に説明すると、単価が高いときには少なく、単価が安いときには多く買うことで購入単価を平均化していく事です。
また平均化の為には前提として毎月(もしくは毎年)一定額を長期的に積立て投資していく事が必要です。
次に複利運用とは、毎月もしくは毎年ごとに受け取れる運用益をそのまま元金と一緒に再投資することを言います。
もちろん運用益を受けっとても良いのですが、もし資産運用後の使い道が決まっている、もしくは目標額が決まっている場合は、目標達成までのスピードを加速させます。
この他に「72の法則」のというものも説明がありました。
「72÷金利=お金が2倍になるまで掛かる年数」が分かる簡単な計算方法の事です。
今の日本の超低金利の場合、貯金が2倍になるまでどれくらいかかると思いますか?
仮に金利が0.02%だった場合は3600年後、0.1%でも720年後となるので、その時には間違いなく死んでますね。
こうした基礎的な話を聞いてからは、自分の老後までに必要な金額のシュミレーションを行いました。
オフショア保険のメリット・デメリット
そして最後に具体例として香港オフショアでの生命保険の話しがありました。
例として取り上げられたのが、プルデンシャル生命が扱っている運用型の生命保険で死亡補償のついたものです。
このオフショア保険は長期、複利で運用するいわゆる鉄板のオフショア保険です。
日本で運用している国内の生命保険と比べると驚くほどの利回りが高いようには感じませんでしたが、それとは別の部分にオフショアの魅力がある事が分かりました。
それは税金です。
運用益に対して課税されない香港では、長期的にみるとその効果は大きくなります。
更に法人税も安いので、取扱い手数料も日本より安くなります。
またIFA(運用責任者)の取る手数料は運用益から出るので、より高い利回りを目指して運用を行います。
日本でもNISAなど運用益に課税されない方法はありますが、年間で120万円が上限でそれ以上は課税の対象になり、ロールオーバーを含めても最大は10年です。
20年などの長期で資産運用を考えている方には、期間が足りません。
一方でつみたてNISAであれば20年間非課税になります。
しかしこちらは年間の投資額が40万円(月約3.3万円迄)となり、年間100万円程度の投資を考えている人には金額が足りません。
このプルデンシャルのオフショア保険は掛け金が日本円でおよそ最低100万円(US$10,000)以上です。
掛け金についてはNISAとあまり変わりませんが、香港であれば運用益はずっと非課税です。
更につみたてNISAよりも掛金は大きく100万円以上となっています。
また掛金が大きいので毎年の手数料や税金などを考えると運用益に大きな差が生まれてきます。
仮に毎月1万円積立て、20年間運用した時の手数料の差が1%もしくは0.5%あった場合に得られる運用益の差をグラフにしました。
運用益は1%手数料が安いと20年間で約26万円、0.5%安いと約13万円の差が出ます。
年間12万円の運用と年間100万円以上の運用となると、この数パーセントの差が運用益に大きく影響を与える金額になるのは想像できるかと思います。
ここでオフショア生命保険のメリットとデメリットをまとめたいと思います。
オフショア保険のメリット
- 長期で運用する場合の手数料を低く抑えられる
- 運用するIFAは運用益から手数料を取るので、より高い運用益を目指す
- 日本円だけで資産を持つのではなく、外貨で持つことが出来る
オフショア保険のデメリット
- 為替のリスクがある
- 言葉が通じない
先ほども書きましたが、日本の金融機関は日本国内で海外の商品を紹介する事も、規制の対象となっているので、こうしたブログなどで知る以外は、基本的には日本に住んでいる人は知りえない情報となります。
私は海外にいたので、香港オフショアでのプルデンシャル生命保険などの商品の紹介を受ける事もでき、アドバイスも貰うことができたのでラッキーでした。
私個人としても、年金額が少なかったり、また自宅の売却によって多少なりとも資産が出来たので、そのお金をただ寝かしておくのではなく、何か始めなければと焦っていた時だったので、良いタイミングで良い商品と会社に出会えたと思っています。
次にこうしたオフショア保険を契約する際に口座は必要なのか?また口座は簡単に作れるのかご紹介したと思います。
オフショア保険での資産運用には銀行口座が必要?
こういったオフショアの生命保険を契約するには、まずは香港で銀行口座の開設が必要です。
ただ保険料の支払い方法として、クレジットカード払いが可能な場合もあるので、すぐには口座を必要としない場合もあります。
プルデンシャルに関しては、初回はクレジットカードOK、2回目以降は引落になるという事で銀行口座を作る必要がありました。
以前はこうした銀行口座の開設の時に、通訳の人が同席できたようですが最近はそれも許されないとの事です。
香港の言語は1997年までイギリス領だったので英語と、それまで使われていた広東語となります。
中国に返還されてからは中国語(普通語)も通じるようになり始めています。
今回はセミナーを主催した会社が各言語のQ&Aを用意してくれるようなので、一夜漬けで挑戦をしたいと思っています。
またセミナー終了後に、まずプルデンシャルのオフショア生命保険のシュミレーションを作ってもらう事にしました。
ついでに子供の学資保険もあるとの事で、そっちも合わせてシュミレーションを用意してくれる事になったので、シュミレーションが来るのが楽しみです。
続きは「香港オフショア保険のシュミレーション公開」をご覧ください。
これから香港での資産運用を考えている方は、海外への送金方法も確認しておきましょう。
私がおすすめするのは「トランスファーワイズ」です。
トランスファーワイズについて詳しくはこちらの記事もご覧ください。
お知らせ!
この度、初noteを書きました!
「香港オフショア保険の真実」
- 日本人は香港オフショア保険の契約ができなくなるのか?
- 契約方法は?
- HSBC口座の開設は?
- オフショアだからといって税金がかからないはウソ
- IFAが全て運用責任者ではない
これらについてお伝えしています。
価格は300円です。
あまり他では聞けない情報も入っているので、それくらいの価値はあるかと・・・
売れ行きによっては値段を変更するので、お早めに!
追記:2019/07/18
金額を1000円に変更しました。
直接現地のIFAに聞かないと分からない事や、新しい仕組みについて解説しているのは、このnoteでしか読めない情報です。
まぁその分の人件費だと思っていただければ、また今度香港に行ってまた新たに情報も仕入れてくる予定なので、今後の更新も含め価格を変更いたします。