私は仕事の関係で、主に海外で生活をしています。
日本国内で生活している場合に困ることはありませんが、問題になるのが海外にいる時です。
急な出費に対応する為に、または香港や海外での運用の為に、海外口座に日本口座から海外送金する必要があり、最初の頃はどのような方法がベストなのか分かりませんでした。
そこで今回は私が実際に海外に送金した経験から、海外(香港)へお金を送金する方法について、ゆうちょ、銀行、トランスファーワイズ3社を比較したいと思います。
海外送金方法、ゆうちょ、銀行、トランスファーワイズ3社の比較
これからゆうちょ、銀行各社、トランスファーワイズの3社の特徴や手数料などの比較をしたいと思います。
ゆうちょダイレクトバンク
郵便局から海外送金をする方法は、ゆうちょダイレクトバンクや窓口からできるので簡単です。
郵便局は実家の近くにもあるので、手軽に手続きができるのが最大のメリットになります。
郵便局からできる方法の種類は、「口座あて送金」など3つがあります。
「口座あて送金」は、受け取る人が開設している海外の銀行口座へ送る方法です。
受取る人が海外に開設している口座に送る方法で、自分でゆちょうに口座が無くても振り込むことができました。
「口座間送金」は、ゆうちょ銀行の口座を開設していれば手軽な方法です。
海外にいる人あてに、自分のゆうちょ口座から送金するだけで済むのが特徴になります。
どちらもゆうちょ銀行から簡単にできる方法ですが、手続きをするごとに手数料が必要です。
手数料の金額は、2,000円が1回の海外送金に必要になります。この費用以外にも、口座登録料や仲介手数料などが必要になる場合があるので注意が必要です。
私の場合は「口座間送金」を利用していましたが1回ごとに2,000円が必要になるので、ある程度金額をまとめて振込みをするようにしていました。ゆうちょダイレクトを利用する場合は「口座間送金」のみになるので注意しましょう。
3つ目は、海外にいる人に為替証書を送るのが「住所あて送金」と呼ばれている方法になります。
上記の2つとは異なり、自分や海外にいる人が口座を開設していない場合でも利用することができる方法です。
受取った人が為替証書を金融機関などで手続きを行うと、現金を受取ることができます。
ただ日本から送金する場合は、郵便局の窓口で手続きをすることが必要です。
また手続きの際に、送金理由や身分証の提示を求められることがあります。
窓口で送金する分の日本円を支払い、受け取った人は現地の金融機関などで相手国の通貨と引き換えることになります。
「住所あて送金」の手数料は、窓口で手続きをする時に5,000円が1件ごとに必要になるので注意しましょう。
郵便局から海外送金できる国は、公式ホームページで確認することができます。
利用する前には、送金することが可能な国なのかをしっかり確認してから利用していました。
銀行からの海外送金
銀行を利用して海外送金する場合は、窓口での取扱いが一般的な方法になります。
基本的な手続きの方法は、一般的な振込みをほとんど変わりません。
受け取る相手が日本国内から外国になる程度の違いですが、ゆうちょと比べると手数料が高いのが大きなデメリットです。
国内の銀行あてなら数百円で済みますが、海外あてになると1件ごとに約3,000円から5,000円前後の手数料が必要になってしまいます。
知らずに銀行から送金した時は、手数料の高さに驚いてしまいました。
そこで銀行から海外送金をする際に、少しでも安くする方法はインターネットバンキングを利用することです。
窓口で送金する場合よりも、インターネットバンキングの方が手数料が安く設定されていることが多く、窓口よりも500円前後安くなるケースが多いです。
またインターネットバンキングであれば、24時間いつでも送金することができ便利です。
インターネットバンキングでは、コンビニのATMを利用できる場合もあります。
コンビニのATMだけではなくスマートフォンのモバイルバンキングで送金することもできたので、銀行に行く時間がない時などに利用していました。
トランスファーワイズ(TransferWise)での海外送金
最近よく使うようになったのがこのトランスファーワイズ(Transfer Wise)です。
この会社は世界中にユーザーがいて、例えば「A国」から日本に送金したい人がいる場合、日本から「A国」にお金を送金したいと思っている人たちをマッチングさせて、海外送金の手数料を押さえています。
また銀行やゆうちょの場合、少しマークアップされた手数料込みの為替レートで送金手続きを行うのですが、トランスファーワイズにはその「隠れコスト」がありません。
「隠れコスト」とは対象通貨の売値と買値の差であり、これはあなたが知らないうちに徴収されています。
「本当の為替レート」は一つしかございません。本当の為替レートは、一般的に「仲値」や「ミッドマーケットレート」、「インターバンクレート」とも呼ばれています。
本当の為替レートは、世界中の市場で用いられている「買い」と「売り」の中間値(仲値)で、常に変動し続けています。仲値はロイターやGoogle、Yahoo等でご確認頂くことが可能で、同時にTransferWiseでも同じレートを適用しています。
引用:トランスファーワイズ公式ホームページ
トランスファーワイズの海外送金手数料は、例えばアメリカ(北米)やヨーロッパなどのメジャーな通貨に関しては大体0.5%~0.7%程度です。
その他に固定の手数料として100円~200円の手数料がかかります。
では香港に20万円を送金する場合の手数料がいくらになるか計算してみましょう。
香港への手数料は0.7%ブラス190円です。
200,000円×0.7%=1,400円+190円=1,590円
1,590円が手数料になります。
トランスファーワイズについて詳しくはこちらも参考にしてください。
香港へ海外送金の方法!ゆうちょなど3社を比較!一番安い方法のまとめ
金融機関 | 隠れコスト | 手数料 |
ゆうちょダイレクト | あり | 1件あたり2000~5000円 |
銀行各社 | あり | 1件あたり3000~5000円(※インターネットバンキング利用で500円程度割引あり) |
トランスファーワイズ | なし | 1件あたり0.5~0.7%、プラス100~200円 |
送金額が大きくなるのであればゆうちょの方が有利に感じますが、隠れコストの事を考えると手数料はもっと高いことになります。
トランスファーワイズは、手数料は公式ホームページで簡単にチェックする事が出来るので、海外送金をゆうちょや銀行で行う前に手数料を確認しておけば、後から後悔することはありません。