「リーマンショック」からもう10年、日経平均とNYダウの推移と共に振り返る

資産運用
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世界的な金融危機を起こした「リーマンショック」からもう10年の時が経過しようとしています。

ここでは2008年からの10年間を日経平均とNYダウ平均と共に、経済ニュースなども含めて振り返ってみたいと思います。

またこれから資産運用を考えている方にとっても、リーマンショックからの回復を知る事で、長期で資産運用をする事の重要性が分かるかと思います。

リーマンショック後の株価の動き

日経平均とは、東証一部に上場している企業の中から225銘柄を日本経済新聞社が独自の手法で選出した平均株価です。
NYダウとは、「ウォールストリートジャーナル」発行元であるダウ・ジョーンズ社が算出している数字で、アメリカで上場している企業の中で優良な30社を選びその株価を指数化したものです。
2007年の終値
日経平均NYダウUSドル/円
15,30713,264118
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リーマンショックがあった2008年からの出来事

2008年の出来事

この年の9月15日に「リーマンショック」がありました。

リーマンショックとは
大手投資銀行のリーマン・ブラザーズが破綻した事でこう名付けられていますが、実際はアメリカの住宅バブルが弾けたことで、リーマン・ブラザーズが破綻しました。もちろんバブルを崩壊に加担していたという意味では間違いではないかもしれませんが、直接的な原因を作ったわけではありません。

11月には「バラク・オバマ」がアメリカ大統領に当選しているので、いきなり難しいカジ取りを任された感じですね。

日本では「Twitter」がサービスを開始したのもこの年です。今では日本でのアカウント数は4500万以上と言われているので、3人1人はTwitterを利用しています。

この年の日経平均、NYダウは前年の2007年のおよそ半分になっています。

私はまだ当時は資産運用を始めていなかったので、当事者の方の心情は分かりませんが、複雑だったろうと思います。

2008年終値

日経平均NYダウUSドル/円
8,8608,776103

2009年の出来事

1月にはオバマさんの大統領就任式、この時のオバマ大統領の一般教書演説は当時色々なメディア大きく取り上げあられ、またあの有名なキャッチフレーズ「Yes We Can!」も流行りましたね。

リーマンショックからの再建を印象付けるもので「これで良くなる」とアメリカ国民含め多く方が思ったのではないかと思います。

一方日本では、9月に民主党が政権を取り鳩山由紀夫が第93代内閣総理大臣になりました。

アメリカと同じように、日本国民も「これで良くなる」と思っていました。

経済関連では、2008年のリーマンショック以降の不景気によって、トヨタやソニーなども赤字を出し、日本航空(JAL)が経営危機に陥り、翌年には会社更生法の適用申請を行いました。

アメリカでもGMやクライスラーなど超巨大企業が破綻するなど、2008年の影響が大きい事が分かる出来事が続いていました。

芸能界では6月にKING OF POPである「マイケル・ジャクソン」が過剰な薬品の投与により亡くなりました。

2009年は暗いニュースが続いていますね。

株価はようやく1万円代に戻ってきていますね、ここからが長い道のりですね。

2009年終値

日経平均NYダウUSドル/円
10,54610,42894

2010年の出来事

日本では民主党が参院選での敗退の責任をとり、鳩山さんから菅さんに総理大臣が変わりました。

民主党ブームも早かったですね、なんか気が付いたら今まで民主党を応援していた人が、いつの間にやら自民党を応援するようになっていましたね。

6月、南アフリカワールドカップもありましたね、この時の監督は岡ちゃんで、決勝トーナメントまで進み、パラグアイとの激闘はPK戦までもつれるも、残念ながら敗退。

8月、チリでの落盤事故で33名が生き埋めにされて全員無事に帰還、めちゃイケで岡村さんが復活する時にパロディにされてましたが、どちらも無事に生還されて良かったです。

9月、北朝鮮の現指導者の金正恩が公式にメディアに登場して、軍の大将に任命され後継者デビューをしました。

数年前からミサイル発射はあったけど、この時期から加速したイメージです。

また2010年は中国の台頭が印象付けられた年でもあります。

まずは北京万博が開催され、GDPは日本を追い抜き世界で第2位になりました。

抜かれた日本はUS1ドル=80円台とかなりの円高です。

このままではまずいと日銀と政府は大規模な介入をするも、その後も80円代で推移しました。

ちなみに、この年には不動産投資信託(Jリート)も設立されています。

NYダウが回復傾向に進む中、日経平均はいまだ回復せずといったところでしょうか。

2010年終値

日経平均NYダウUSドル/円
10,22911,57888

2011年の出来事

日本では3月に「東日本大震災」が発生しマグニチュードは9.0と国内の観測史上最大となりました。

実は私はこの時は日本におらず、アメリカ出張中でした。

外で夕食をして帰ってテレビをつけたら、まるで映画でも見ているような映像が流れており、これが本当に日本で起きているのか?と疑うほどの光景でした。

日経平均はもちろん下がり、リーマンショックの長いトンネルから抜け出せない状況です。

またこの年の終わりにはギリシャ債務危機がイタリアなどの他の国にも悪影響をあたえ、世界同時株安や為替の大きな変動など、経済的にもあまり良い年ではありませんでした。

為替はUS1ドル=80円を切る場面もあり、なかなか円高から抜け出せませんでした。

そんな中明るいニュースだったのが「なでしこジャパン」がワールドカップで見事に優勝したくらいでしょうか。

2011年終値

日経平均NYダウUSドル/円
8,45512,21880

2012年の出来事

夏のロンドンオリンピックがトップではないでしょうか。

「康介さんを手ぶらで帰すわけにはいかない!」と水泳も、また卓球の愛ちゃんも頑張りました。

何かと話題のレスリングやボクシングでもメダルを取りましたね!

この年も欧州の債務危機は続いていましたが、少しずつ収束に向かい始めていました。

日本では民主党から自民党が政権を奪い返し、阿部内閣が発足されました。

こうした流れで日経平均も回復への兆しが見え始めました。またNYダウ平均もリーマンショック以前まで、もう少しという所まで回復しています。

2012年終値

日経平均NYダウUSドル/円
10,39513,10480

2013年の出来事

この年は「アベノミクス」による株価の回復、ドル円は80円台から100円台に、そして日銀の総裁が黒田さんに代わり大胆な金融緩和を行いました。

政治と経済は切っても切れない関係なのでしょうか、震災から、またリーマンショックからの回復のタイミングがちょうど重なったのか、株価もリーマンショック前と同じ15,000円台へ回復しました。

NYダウも過去最高値をつけるなど、世界経済は順調に回復していました。

2013年終値

日経平均NYダウUSドル/円
16,29116,57798

2014年の出来事

この年は日本では消費税が5%から8%に増税されました。

ちなみに私はこの増税前に駆け込みで家を買いました。

株価は日本もアメリカもずっと高値を更新し続けているように好調でしたね。

この頃になるとなぜリーマンショックの時に株を買わなかったのかと思うような人も出てきました。

私もその一人でしたが、そう思うならすぐに買えば良かったのですが、行動が伴いませんでした。

この年は個人的には「笑っていいとも!」が最終回を迎えた事が、残念でした。

もちろん毎日見ていたわけではありませんが、お昼と言えばこの番組だったので、何か感慨深いものがあります。

2014年終値

日経平均NYダウUSドル/円
17,45117,823106

2015年の出来事

この年は日経平均も約15年ぶりに一時2万円台に回復、為替もUS1ドル=120円台となりました。

スポーツではラグビーが話題になり、五郎丸さんのあのポーズがたくさん取り上げられましたね。

2008年の1月に大阪府知事、2011年に大阪市長となった橋本徹さんは、この年に大阪都構想の是非を住民投票で否決され、政治家を引退しています。

大阪都構想は興味深ったので覚えていますね、もしあの時勝っていたら大阪は今どうなっていたんでしょうね。

NYダウも中国上海市場の株価急落の影響を受けて少し落ちていますが、高い水準で推移しています。

2015年終値

日経平均NYダウUSドル/円
19,03417,425121

2016年の出来事

中国経済の悪化の影響もあり年明けから世界中の株式市場は下落しました。日本も株価は一時18,000円を割り込みました。

この年の2月にはGoogleがAppleを抜かして時価総額が約5860億ドルとなりTOPになりました。

Appleは2010年にマイクロソフトから首位を奪ってから、ずっと1位を守り続けていたのですが、抜かれた原因としてはiPhoneの売れ行きが鈍化していた事が考えられます。

そして年末にかけて、イギリスのEU離脱問題や、アメリカ大統領選挙など、今後の経済を占いうような出来事が多くありました。

アメリカ大統領選は共和党の「ドナルド・トランプ」が選ばれ、共和党が上院・下院議会ともに過半数を占めて、これまでのねじれが解消されました。

アメリカ経済は順調に成長していたので、FRBが利上げをするだろうという観測が高まった為、ドル円は1ドル110円で円高に推移しました。

2016年終値

日経平均NYダウUSドル/円
19,11419,763109

2017年の出来事

トランプ大統領の就任から、アメリカの保護主義政策は鮮明になりTPPから離脱などありましたが、その政策による期待感からNYダウは史上初の2万ドルを突破しました。

またトランプ大統領の「強いドルへの警戒」から、円も1ドル116円から112円へ円高がすすみました。

北朝鮮半島のリスクが高まり始めたのもこの時期です。

繰り返し行われるミサイル発射訓練でしたが、どこか他人事のような部分もありましたが、皆さんはどうでしたか?

日経平均は北朝鮮リスクもあり一時期下降する場面もありましたが、最終的には22,000円以上を維持しました。

この年の一番は仮想通貨だと思います。

「ビットコイン」の値段が2017年の前半は11万円代だったものが、年末には200万円を超えるまでになりました。

これによって「億リ人」なる呼び名も作られました。

2017年終値

日経平均NYダウUSドル/円
22,76524,719112

2018年の出来事

2018も世界的な株式市場の下落から始まりましたが、今では(2018年9月15日現在)日経平均は一時23,000円を超えるほどに、NYダウも上下はあるものの順調上がっています。

ドル円は1ドル=110円あたりで推移していますが、最近になり少し円安傾向に動いています。

今年は米朝の首脳会談があり、米中の貿易摩擦、やっぱりトランプさんを中心に回っているような感じです。

日本は自民党の党首選をこれから控えている状況です。

また経済も台風と地震により大きく打撃を受けていますが、まだその影響は見えません。

※2019年1月4日追記

日経平均は23,000円を超える勢いから、2018年の終値は2万円ギリギリという結果となりました。

また年の瀬のビックニュースはアップルの時価総額が米マイクロソフトに抜かれ2位に転落、原因は中国経済の停滞と米中貿易摩擦によるところが大きいのかと思います。

経済は年末にかけて「ファーウェイ・ショック」「ゴーン・ショック」「アップル・ショック」と立て続けに悪いニュースが続きましたね。

2018年終値

日経平均NYダウUSドル/円
20,01423,327109

まとめ

こうして振り返るとなんか随分昔のようなイメージを持っていたけど、まだ10年も経っていない出来事とかもありましたね。

「リーマンショック」の影響も気が付けばもう残っていないぐらい、数字上は以前よりも良くなってきています。

このように経済は上がり下がりを繰り返しながら成長していくというのが、この10年を見ていく事で改めて理解できました。

そして資産運用においては「時間」が非常に重要であり、長期で資産運用している場合「リーマンショック」のような事も起こる可能性はあります。

それでも我慢して継続していけば、そのスピードはアメリカと日本のように、それぞれで異なるが回復はしていきます。

これからどこまで成長していくのか、楽しみでもあり、もしかしたらまたリーマン級の下落もあるかもしれませんね。

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