「億り人」という言葉を聞いたことがありますか。
仮想通貨によって1億以上の資産を築いた人たちのことです。
2017年にこの仮想通貨が世間でも話題になったことは記憶に新しいと思います。
ハイリスク・ハイリターンである仮想通貨。
どのような運用が向いているのか。この記事では仮想通貨の特徴やリスク、メリット・デメリットをご紹介したいと思います。
仮想通貨の特徴とは
仮想通貨とは2008年に発表された実体のない通貨です。
決済用として発行されましたが、現在では投資(投機)対象として注目を集めています。
発表後しばらくは、その価値は停滞していましたが、2017年にその価値は加速しバブル状態になっているとまで言われています。
世界の取引の約40パーセントが日本で行われており、注目度も高くなっています。
仮想通貨には以下のような特徴があります。
1、データ上の通貨
通常の通貨(円やドルなど)は、国などが発行し管理しています。
しかし、仮想通貨は国などの保証のない通貨です。紙幣や貨幣などは存在せず、インターネット上の通貨と言えます。しかし、通常の通貨と交換したり、決済や融資などに利用することが出来ます。
2、ビットコイン
仮想通貨の代表的なものにビットコインがあります。
仮想通貨として初めて作られた通貨で、発行量・取引量ともに最大です。
管理する企業や団体などが存在しません。
また発行の上限が2,100万枚と決められており、インフレが起こらないように設定されています。
3、アルトコイン
ビットコイン以外の通貨のことをアルトコインと呼びます。
アルトコインにはイーサリアム・リップル・ライトコイン・ネムなど1,000種類以上の通貨があると言われています。
4、取引所
売買の際には取引所で取引を行います。
主要な取引所にはbitFlyer、Zaif、GMOコインなどがあります。
それぞれ取引所により取り扱う通貨や手数料などが異なります。
取引所にアカウントを開設するだけで、取引を行うことができます。
金融庁に登録されていることやセキュリティの高さ、利用者数の多さなどから、安全性の高い取引所を選ぶ必要があります。
5、現物取引・レバレッジ取引
仮想通貨の取引の際は、保有通貨量を取引する現物取引と証拠金を差し入れるレバレッジ取引のいずれでも取引を行うことができます。
レバレッジ取引は最大25倍までかけることができますが、ロスカットの制度があります。
仮想通貨のリスク
価格変動リスク
価格が変動することによって起こるリスク。
元本保証はなく、値動きが大きくそのスピードが速いため、資産価値は乱高下することが予想されます。
購入時価格が予想に反した場合は、短時間で損失を被る場合があります。
レバレッジを用いた場合は元手以上の損失が出る可能性があります。
カウンターパーティリスク
取引所が経営不振や倒産等に陥るリスク。
サイバー攻撃を受けるなどで破綻する可能性もあります。
流動性リスク
取引量が少ないことにより、売買取引が成立しないリスク。
市場が大暴落した場合など取引が出来なくなる可能性があるため注意が必要です。
法令・税制リスク
各国で仮想通貨に対する法令や税制が異なります。
今後、規制等が変更になり取引に制限が出てくる場合があります。また税制が変更になると、当初予測していた収益を得られなくなる場合もあります。
システムリスク
取引所のシステム障害等により取引に影響がでる場合があります。
直近では「コインチェック」がハッキング被害にあい、仮想通貨「ネム」が流失した事件がありました。
このような場合、資産に対する保障はありませんので注意が必要です。
仮想通貨のメリット、デメリット
では、仮想通貨のメリット・デメリットはどのようなものでしょうか。
仮想通貨のメリット
1、少額から投資可能
現在のビットコインはすでに100万を超えていますが、この1/1億単位でも購入可能なため、数千円から投資することが可能です。
リターンは小さいですが、その分リスクも少ないため初心者でも始めやすくなっています。
2、ハイリターンを目指せる
2017年初め、1BTCは約13万円でした。
その年の12月には1BTCが約226万円に値上がりしています。
1年弱で約16倍に暴騰したビットコイン。
まさに億単位のリターンを得た人たちもいます。
数時間から数日で大きな値動きがある場合もあるため売買のタイミングによっては、短期間で利益を得ることも可能です。
3、商品等の決済に使える
元々、決済用通貨として作られた仮想通貨。
現在でもビッグカメラなどの家電量販店や首都圏を中心に外食産業などにおいても全国各地で決済に使える店が増えてきています。
仮想通貨のデメリット
1、 値動きの予測がしづらい
仮想通貨の値動きは必ずしも株価や世界情勢の動向に連動しているとは言えず、値動きの予測がしづらいと言われている。
例えば、2017年9月に中国のビットコインチャイナが取引停止を発表した際には1日で約15万円も下落しました。
このように大きな動きがあるため、値動きは常にチャートでチェックする必要があります。
2、 レバレッジ取引
証拠金を差し入れて最大25倍のレバレッジ取引を行うことができますが、超ハイリスクとなる危険性があります。
ロスカットルールにより、証拠金維持率が定数以下になると強制決済されるため、急激な動きをする仮想通貨では気づかぬうちに損失が確定してしまう場合があります。
レバレッジを大きく掛けすぎず、2~3倍に抑えて取引を行うことも大切です。
【資産運用の種類】仮想通貨のまとめ
仮想通貨とは、実体のないデータ上の通貨のことです。
国などの価値の保証はありませんが、日本円や米ドルといった通貨と同様に決済や融資などに利用することが出来ます。
過去のデータから見ても、超短期間で暴騰・暴落をしていることが分かります。
ハイリスク・ハイリターンの運用商品であると言えます。
その動きは予測がつきにくいと言われているため、過信しすぎないことが重要です。
その仕組みやリスクについて十分に理解し、自身の資産の10パーセント程度の投資にとどめ、あくまでも余剰資金での運用をすることをおすすめします。
本ブログでは、この他にも資産運用の様々な種類について解説をしています。
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