私は現在、仕事の関係で海外に暮らしています。
こちらで暮らして日本では感じられない事がたくさんあります。
例えば物価です。
お昼に食べるお弁当など、結構なボリュームでも日本円で500円程度で、結構満足する内容で食べられます。
恐らく日本だったら1000円以上はする内容です。
スターバックスのコーヒーやマクドナルドのハンバーガーの値段はよく物価の話しの時に出てきますが
私がまだ日本にいた頃はスターバックスラテ(グランデ)は確か400円くらいだったと思いますが、これはほとんど値段に違いはありません。
マクドナルドのハンバーガーも日本は100円だったと思いますが、これもほとんど違いはありません。
多少は安いかなぁ程度ですが、それでもチェーン展開し成功しています。
所得は日本よりも少ないのに、そういった海外ブランド商品は高く販売されています。
もちろんその値段でお客さんが買って満足するのであれば、その値段で供給してもビジネスとしては成立していますが、何か違和感を感します。
海外での不動産への価値観
またそれとは全く逆の現象もあります。
不動産の価格について、不動産の考え方や値段は国よって大きく違うと思いますが、物価の違いを考えると日本の不動産は安すぎると感じます。
海外の不動産は日本の不動産に比べて2~3倍くらい高く、1億や2億の物件は普通にあります。
もちろん地域や国やその他の諸条件によりますが
例えば香港、台湾、シンガポールなど特に高くなります。
価値が高くなる条件として考えられるのは
- そもそもの土地が少ない
- 外国人も多く住んでいる(高所得者が多い)
- インフラが整っている
これらの条件は、東京でも同じことが言えると思います。ただ根本的に違うのは中古物件に対する考え方です。
日本では中古物件になると新築の時よりも安く売買されるケースが多いと思います。
海外では中古物件であっても価値は日本に比べて値段が落ちることはなく、逆に高くなることもあります。
東京都心での中古マンションの値段は、オリンピックや震災復興などで人件費や資材の値段も高騰し相対的に新築の値段が上がっている為に、中古への需要が増えて値段も上げていると聞きますがそれであっても、まだまだ値段は安いように感じます。
日本人のモノや不動産に対する価値観
やはり日本人は新しくてキレイなモノが好きです。
私もそうでしたが、家を買うとなるとまずは新築から見ます。
というか私は新築しか頭にはありませんでした。
その価値観が中古物件の値段をなかなか上げられないでいる原因になっているのではと思います。
アメリカの不動産事情
アメリカに住む友人の話しでは、アメリカでは新築よりの中古の方が高く売買されます。
そこにはもちろんメンテナンスなど住んでいた方の努力は必要ですが、それ以外に重要なのは既に住んでいる人がいるという事です。
最初は何を言っているのか?と思いましたが、よくよく聞いてみると人が住んでいるという事は、生活に必要なインフラの電気・ガス・水道などに問題が無いという事になる。
もしくは何か問題があってもその住人が修理をしているので、中古の方が安心して購入できるそうです。
これを聞いたときには、日本人には全くない価値観だと思いました。
日本は新築であれば電気・ガス・水道などは当たり前のように整っています。
もちろん買う時にはそのインフラは問題ないことが前提です。
でもアメリカでは新築は疑って、中古のほうが信用できるそうです。
こうした考え方、価値観の違いに驚きました。
日本企業の偽装問題、不動産投資は大丈夫?
最近は大手の企業であっても偽装や、不正などの問題があとを絶ちません。
これから十数年後には、今ある日本人の価値観は変わっていて、もしかしたらアメリカのような考え方に変わってしまっているかも?
そんなにすぐには無いにしても、いつの時期かには中古の不動産物件に対する評価、価値観が変わってくると思います。
そう考えるとまだ安い値段の中古物件を今のうちに購入、投資する方が良いのではと考えます。
私はこちらに来るまではずっと東京に住んでました。また引っ越す前は都内にマンションも持っていましたが売却してしまいました。
今から思えば、賃貸にしてサラリーマンオーナーになれたのに!と思う部分と、私の購入したマンションは戸数が少なく一部屋当たりの管理費が高かったので、もし長く所有していたら修繕費用などが更に嵩んでいたかもしれない。
売却したお金で資産運用を出来るようになっているのも事実なので、どちらが良かったかというのは、もっと時間がたたないと分からないかな?と思っています。
それよりも中古で良い条件の物件を探して、出来ればフルローンで収益化ができるのが理想の不動産投資です。
香港の不動産投資情報
香港にHSBCの口座開設に行った時の話しですが、香港での不動産事情では何回か波があったようですが、現地の方が話していたのは、最近で一番大きな波は2003年の初め頃にあった「SARS」問題です。
香港の地下下水からSARSウイルスに感染した水蒸気が排水管を通して浴室などに流れ込み人間に感染した事件です。
この事件をきっかけに香港の不動産の値段は崩れていったそうです。
口座開設の際に出会った現地に住んでいる日本人は、このタイミングで香港人と結婚しようとし考えていたそうです。
ただ結婚相手の両親から結婚するなら家を買うように言われていたそうで、小さいながらもマンションを購入したそうです。
それが今では2倍近くの値段になっているとの事でした。
今は人に貸しているので、家賃収入と給与で自由な暮らしができてるようでした。
これはラッキーパンチなのかもしれませんが正直羨ましいですね。
やはり海外から見たら、日本の不動産物件は非常に安いので投資としては選択枠の一つですね。
日本の物件に対する価値観が変わればこんな香港と同じ事も起こるかも知れません。