【生命保険での資産運用】外貨建てを複数契約するギャンブル運用とは

生命保険で資産運用
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従来の公的年金制度が崩壊しつつあると同時に、私たちの中には貯蓄や資産運用へのニーズが高まっています。

安全に効率よくお金を殖やす方法として生命保険は有名ですが、中でも外貨建て保険は攻めの資産運用に適しています。

ではどのようにすれば、攻めの資産運用を成功させることができるのでしょうか。

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ハイリスク・ハイリターン志向のギャンブル運用商品

投資経験が豊富でない方でも容易にアクセスできる金融商品の中でも、外貨建て保険はハイリスク・ハイリターンの金融商品として有力です。

支払った保険料に対して返ってくる金額(解約返戻金)が変動するという点ではギャンブルといってもいいでしょう。

資産運用系の保険は返戻率が非常に重要です。

下の図の通り、外貨建て保険はプランの内容次第で返戻率200%を超えるほどの高効率の運用が可能です。

こちらは円建て終身保険と外貨建て保険のメリット・デメリットまとめたものです。

外貨建て保険の返戻率は円建てよりはるかに高い事がお分かりいただけるかと思います。

外貨建て保険ギャンブル性とは

先述の通り外貨建て保険にはギャンブル性がありますが、その正体は何でしょうか?

外貨建て保険は保険料・保険金・解約返戻金、全てが外貨でやりとりされます(指定通貨)。

指定通貨は多くの場合、米ドルと豪ドルですが、稀にユーロやニュージーランドドルの場合があります。

外貨でやりとりする以上、為替リスクが存在し、毎月の保険料も保険金や解約返戻金も為替相場によって変動します

つまり返戻率の上下はその時点での為替相場次第ということが、外貨建てのギャンブル性の正体です。

ギャンブルに勝つためのプラン作り

多くの人が「保険は1種類につき1本」と先入観を持っていますが、そんなルールはありません。

同じ生命保険に複数加入してもいいのです。

下の図のように、外貨建てに2本も入ると、よりギャンブルの要素が高くなると思われがちですが、「指定通貨」「保険料支払い期間」「解約返戻金」の形が異なるプランに1本ずつ加入することでギャンブルの勝率を上げられます

こちらの図はギャンブルに勝つ為のプラン例です。

設定:30歳加入、1豪ドル=82円としています。

2つのプランに同時加入することで、ローリスク・ハイリターンのギャンブルが可能になる!

コンセプトは「分散投資」

「どちらかが失敗しても大丈夫な状態」が、投資やギャンブルで勝率を上げる鉄則です。

生命保険は投資先が少ないので、時間的に分散したり、プラン自体を分散して「分散」効果を大きくします。

①投資先の分散
プランA(以下A)とプランB(以下B)は、外貨建ての中でもそれぞれ豪ドルと米ドル建てです。

保険会社は指定通貨を使う国の国債に投資して運用しますから、これは投資先を分散することになります。

例えば解約時に豪ドルが対円で安くなると(円高)解約返戻金が目減りしますが、米ドルが円安ならダメージは小さく、その逆も然りです。

②時間的分散
・家計全体の支出の分散
Aは保険料の支払いを35年間、Bは10年間としました。

つまり、最初の10年は保険料負担が大きくなります。

しかしここで注意したいのは、家計の負担は保険料だけではないということです。

このプラン例なら、10年後に子供の教育費が増大することが見込まれるなど、保険以外に投入する金額が大きくなる人に向いています。

逆に、現在家計の負担が大きいなら、どちらも35年払いにするなど、その家計状況に応じた対応をする必要があります。

「苦しい時に片方は諦められる」ことが重要です。

・為替の平準化
一般的に「時間的分散」といえばこちらです。

保険料を支払う回数を多くして、毎回変動する保険料を「均す(ならす)」ことです。

こうすることで、為替変動に強いプランができます。

小さい資金を複数回に分けて投入するというのは、生命保険特有の投資方法です。

・解約時期の分散
解約返戻金にも為替変動は関係するので、「いつ解約するか」は非常に大きなテーマです。

結論から言えば、解約時期に5年ほど余裕を持たせて、為替レートがより有利なタイミングで解約しましょう。

その5年間は、別の資金源を用意することをお勧めします。

もしくは、年金支払特約を付加して小分けに受け取るのも、立派な時間的分散です。

③プラン自体の分散
AとBは保険料も解約返戻金の推移も異なります。

つまり、AとBは同じ外貨建て終身保険でありながら、込められた意図が違うのです。

Aは低解約返戻金型終身保険といい、保険料を払い終えるまでは解約返戻金が通常の7割に制限されます(保険料を払い終えると通常に戻ります)。

途中で解約するとほぼ確実に元本割れを起こす一方で、保険料が安くなり結果的に返戻率が高くなります。

つまり、絶対に35年間続けられる金額で頑張れ!という意図です。

Bは金額が大きく、保険料の支払いは短期、解約返戻金は通常です。

短期間で大きな金額を投入しつつ、あとは楽をしようという意図です。

最大の懸念は、10年間頑張り切れるか分からないということ。

途中で保険料支払いに力尽きた場合、解約以外にも「払済み」という選択ができます。

平たく言えば「解約せず保険料の支払いだけ止める」のです。

払済みは、低解約返戻金型では大損する可能性があるので、Bを通常の解約返戻金型としました。

6年目で払済み、65歳まで寝かせれば、10年間支払うより金額は小さくなりますが、返戻率が若干高くなる場合があります。

この2つのプランを合わせると「投資先の分散」「時間的分散」と合わせて、プランの使い分けができ、結果的にギャンブル性のある資産形成の成功率を上げることができます。

生命保険でのギャンブル資産運用のまとめ

生命保険の中でも外貨建て2本という、一見してギャンブル性あるプランをご覧いただきました。

ご自身の家計の状況に合わせて、ギャンブルに勝つための戦略を練りましょう。

生命保険は決して「親が勝つ」ギャンブルではないですから。

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