iDeCoで投資できる投資信託の「DCニッセイ外国株式インデックス」を紹介したいと思います。
「DCニッセイ外国株式インデックス」は「DC」と付きますが、マザーファンドは「ニッセイ外国株式インデックスマザーファンド」で「ニッセイ外国株式インデックス」と同じです。
「ニッセイ外国株式インデックスマザーファンド」は日本を除く先進22ヵ国に投資し、MSCIコクサイ・インデックス(配当込み・円換算ベース)の動きに連動することを指標としています。
MSCIコクサイ・インデックスとは「モルガン・スタンレー・キャピタル・インターナショナル」の頭文字をとりMSCIとなっており、公表されている先進外国株の中でも代表的な指標です。
そして「DCニッセイ外国株式インデックス」の純資産総額は約163億円(※確定拠出年金のみ)
2018年5月末時点での資産構成は以下のようになっています。
【組入上位国・地域】
1位 | アメリカ | 65.0% |
2位 | イギリス | 6.9% |
3位 | フランス | 4.3% |
4位 | ドイツ | 3.7% |
5位 | カナダ | 3.7% |
6位 | スイス | 3.0% |
7位 | オーストラリア | 2.6% |
8位 | 香港 | 1.4% |
9位 | オランダ | 1.4% |
10位 | スペイン | 1.2% |
約65%がアメリカで、約25%をヨーロッパ、残りをアジア・オセアニアに分散しています。
【組み入れ銘柄】
1位 | アップル | 2.5% |
2位 | マイクロソフト | 1.9% |
3位 | アマゾン・ドット・コム | 1.8% |
4位 | フェイスブック | 1.2% |
5位 | JPモルガン・チェース・アンド・カンパニー | 1.0% |
6位 | エクソンモービル | 0.9% |
7位 | アルファベット(C) | 0.9% |
8位 | ジョンソン・エンド・ジョンソン | 0.9% |
9位 | アルファベット(A) | 0.9% |
10位 | バンク・オブ・アメリカ | 0.8% |
どれも耳にしたことがある企業が多いかと思います。間接的にですが、このようなメジャーな企業に投資をすることが出来ます。
「DCニッセイ外国株式インデックス」は、iDeCoに契約すれば購入可能で、私はSBI証券から投資しています。
数ある海外株式のインデックスファンドでも「DCニッセイ外国株式インデックス」は信託手数料が他よりも安く、購入時の手数料もゼロ円でノーロードなので、非常に人気の高い投資信託(ファンド)です。
※ノーロードファンドとは、買付手数料無料の投資信託です。
引用:SBI証券 iDeCo
DCニッセイ外国株式インデックスの評判
SBI証券の人気ランキングでは上位の常連メンバーです。
最近は「ひふみ年金」の調子が悪いので、1位になっていますね。
人気があるという事は過去の「利回り」はどうでしょうか。
1ヵ月 | 6ヵ月 | 1年 | 3年 | 5年 | 設定来 |
3.93% | 0.47% | 12.38% | 5.09% | 未公開 | 22.77% |
販売開始が2015年なので、まだ5年の利回りは出ていませんが、3年で見ると約5%はなかなかの高評価ですね。
設定以来で見ると約22%となっています。手数料が安いだけでなく、しっかりと実績も伴っているから人気が高いんですね。
信託報酬などのコストの比較
SBI証券で購入できる投資信託では、MSCIコクサイ・インデックスを指標としているものは全部で3つあるので、それらを比較したいと思います。
信託報酬 (税別) | 信託財産留保額 | 純資産(2018/9/4) | |
ニッセイ-DCニッセイ外国株式インデックス | 0.189% | なし | 163.55億円 |
三井住友TAM-DC外国株式インデックスファンド | 0.800% | 0.20% | 123.42億円 |
日興-インデックスファンド海外株式ヘッジあり(DC専用) | 0.280% | なし | 46.19億円 |
信託報酬は年間にかかる手数料、信託財産留保額は購入・解約の際にかかる手数料となっています。
これらの数字を見ても頭一つ飛び出ている感じですね。
ちなみに楽天証券(iDeCo)にもMSCIコクサイ・インデックスを指標にした商品があったので、紹介すると
ラッセル・インベストメント外国株式ファンド(DC向け) | 1.330% | なし | 87.98億円 |
こちらも「DCニッセイ外国株式インデックス」が上回ってますね。
利回りの比較
利回り実績も比較しておきましょう。
三井住友TAM-DC外国株式インデックスファンド
1ヵ月 | 6ヵ月 | 1年 | 3年 | 5年 | 設定来 |
3.93% | 0.23% | 11.82% | 4.66% | 11.83% | 129.83% |
日興-インデックスファンド海外株式ヘッジあり(DC専用)
1ヵ月 | 6ヵ月 | 1年 | 3年 | 5年 | 設定来 |
2.98% | -0.22% | 10.88% | 8.29% | 10.03% | 179.76% |
こうしてみると「日興-インデックスファンド海外株式ヘッジあり(DC専用)」の方が「DCニッセイ外国株式インデックス」よりも高い利回りを出しています
しかし2018年5月1日の「確定拠出年金制度等の一部を改正する法律」の施行により、SBI証券では猶予期間の5年以内に「日興-インデックスファンド海外株式ヘッジあり(DC専用)」はiDeCoの投資信託から外れる予定になっています。
このたび、「確定拠出年金制度等の一部を改正する法律」の施行により、確定拠出年金の運用方法(運用商品)の選定・提示に関する基準が見直され、運用関連運営管理機関が選定・提示する運用商品の上限数を35以下とすることが規定されました。これにより、当社では現在67ある運用商品につきまして、猶予期間である5年間(2023年まで)に、上限数以下となるよう運用商品から除外し、新規掛金による購入を停止する、いわゆる閉鎖型とする手続きを順次行うこととなります。
運用商品の除外には、除外対象の運用商品を保有もしくは掛金配分設定をされているお客さまの3分の2以上のご同意が必要となります。ご同意に関する諸手続きにつきましては今後随時実施し、該当のお客さまへは、都度ご案内を郵送させていただきます。また、除外に関するスケジュールは、決まり次第、随時当社WEBサイトにてご連絡いたします。
尚この除外商品が決定した時点で、2018年5月1日以降に購入した分は自動的に現金化されてしまうようです。
また「日興-インデックスファンド海外株式ヘッジあり(DC専用)」の名前に「ヘッジあり」と入っています。
これは為替によるリスクを軽減させるために事前に米ドルなどの通貨を予約購入しているのですが、この際にかかるコスト(短期金利)が日本とアメリカで差が出ると、それの一部が手数料として取られてしまいます。
なので多くの方は「ヘッジなし」の投資信託を選んでいるのが現状です。

実質のコスト(手数料)は?
先ほど投資信託にかかる手数料は紹介しましたが、iDeCoの場合はこのほかに2つ、毎月SBI証券に支払う「事務委託手数料」と国民年金基金連合会に支払う「口座管理手数料」がかかります。
毎月167円は手数料として取られるので、私の場合は23,000円を毎月拠出しているので、約0.7%の手数料が取られていることになります。
また国民年金基金連合会には口座開設時に一度だけ2,983円の手数料も取られます。
iDeCoの場合は運用益には非課税となるので、約20%取られるか、約0.7%取られるかで選択するなら約0.7%を選びます。
しかし実際は運用益を出さなくても0.7%取られるので、早く運用益を出さないとモトが取れませんね。
運用実績公開
今年の1月からiDeCoを契約し「DCニッセイ外国株式インデックス」を購入しています。
運用実績はこちらです。
2月:-5.8%
3月:-5.0%
4月:-4.6%
5月:-2.7%
6月:-1.5%
7月:+3.4%
8月:+5.7%
※過去のiDeCoの結果は「iDeCoの運用結果」からご覧いただけます。
7、8月になりようやく帰ってきた感じですが、マイナスになっている期間は標準価格(1口の単価)が下がっている(安い)時なので、その期間に仕込めているという事は、今後の成績が楽しみになります。
ちなみにiDeCoでは「ひふみ年金」50%、「ニッセイ外国株式インデックス」50%で買っていますが、ひふみの年金の方は以前としてマイナス行進なので、これも仕込中と考えたいと思っています。
まとめ
資産運用は「長期」「積立」「分散」が重要なポイントです。
まだiDeCoも始めたばかりで一口単価を安く買えていると言えるので、下がっているこのタイミングがチャンスです。
「ニッセイ外国株式インデックス」はまずまずの成績ですが、「ひふみ年金」の状況はチェックしていく必要がありますね。
もしこれからiDeCoを始めようと思った方は、「ニッセイ外国株式インデックス」もあるSBI証券がおすすめです。
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