資産運用初心者のポートフォリオの作り方!年金基金GPIFを参考!

資産運用
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資産運用の初心者のあなたはポートフォリオをどう組んで良いか?作り方が分からず悩んでいる方も多いかと思います。

何か参考になるものが無いかな?と思っているあなたは「GPIF」のポートフォリオを参考にしてみて下さい。

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世界最大の「GPIF」とは?

厚生年金保険事業及び国民年金事業の安定に資することを目的としている組織です。
年金積立金管理運用独立行政法人の略称はGPIF(Government Pension Investment Fund)です。

引用:年金積立金管理運用独立行政法人

GPIFとは私たち日本人から預かった、厚生年金、国民年金の保険料を運用管理している独立行政法人です。

世界的なコンサルティング会社のウイリス・タワーズワトソンが発表した資料によると、世界の年金基金の資金規模トップ20(単位:US百万ドル)がこちらになります。

年金基金の資金規模トップ20

引用:ウイリス・タワーズワトソン「世界の大手年金基金の資産総額が再び増加へ」※2017年3月31日時点

なんと私たち日本のGPIFが各国の年金基金を押さえて第1位となっています。

その総運用額はなんと約1.2兆ドル(約135兆円)となります。

最近ソフトバンクの10兆円ファンドがかなり話題になりましたが、それおよそ13倍以上の規模となります。

しかしこの運用に使われているお金は、年金として確保しているお金の約1割にしかすぎません。

残り約2割は国庫から、約7割を私たちが払っている保険料で賄(まかな)われています。

全てを運用に回してしまっては、仮に損益が出た時に私たちの年金も一緒に、減ってしまうからです。

将来私たちが受取る年金額を減らさないように、キープしつつ、運用してお金を少しずつ増やしてい言っていると考えた方が良いと思います。

これから現役世代は少なくなり、年金を受け取る世代が多くなります。

そうすると年金として支払う総額が多くなっていくので、それを補う役割としてGPIFがあります。

GPIFの運用実績は?

これだけ大きいと運用結果の利益、また損失も大きくなりますが、最近の状況はどうでしょうか?

GPIFの2017年の運用実績は、こちらのようになっています。

収益率+6.90%
収益額+10兆810億円
運用資産額156兆3,832億円

先ほど紹介した、ウイリス・タワーズワトソンとは総資産額にズレがありるのは、おそらく資産額の元のデータが2016年度のモノを参考にしている為に、金額が違うのかと思います。

どちらにしても総額は巨大なモノです。

更になんと収益額はかなりの金額になっています。

プラス10兆810億円

年間でこれだけの収益額を上げていれば、先ほどの表で運用資産総額が大きく変わっているのも納得できる数字です。

収益率もプラス6.90%はかなり良い数字だと思います。

GPIFの収益率の過去の5年(2012~2016年)

では次に過去5年間の収益を見てみたいと思います。

2012年~2016年の収益率+6.48%

過去5年間も2017年と同じように6%台をキープしています。

この運用成績であれば、私たちの年金も年間約6%ずつ増えていくのかと言えばそうではありません。

あくまで一部を運用しているので、すぐに私たちの年金が増えることはありません。

資産運用初心者のポートフォリオの作り方

ここまでGPIFの運用実績を見てもらいましたが、そのポートフォリオを中身を見ていきたいと思います。

※2017年3月末

どんなポートフォリオなのか、楽しみにしていたのですが結構手堅いようにみえます。

  • 国内債券:33%
  • 国内株式:24%
  • 海外債券:14%
  • 海外株式:24%
  • 短期資産:5%

株式と債券のみの非常にシンプルなポートフォリオです。

では、2012年~2016年度の数字を参考に、もう少し詳しく見ていきたいと思います。

国内の債券

国内債券年度末2012年2013年2014年2015年2016年
パッシブ90.48%90.13%86.10%82.50%79.38%
アクティブ9.52%9.87%13.90%17.50%20.62%

2012年度から少しづつアクティブの割合を増やしてい言っているのが分かります。

「パッシブ」とはインデックスと同じように指標をもとに運用していくものですが、インデックスが日経平均などを指標にしているのに対して、パッシブは独自の指標などをもとに運用しているケースがあります。但し日経平均を指標にする場合もあるので、インデックスとパッシブは同じような意味として使われますが、目指す指標が運用会社によって異なります。
国内株式
国内株式年度末2012年2013年2014年2015年2016年
パッシブ78.78%87.69%86.71%81.52%90.62%
アクティブ21.22%12.31%13.29%18.48%9.38%

国内株式は債券とは違い、アクティブの割合をこの5年間で段階的に減らしてパッシブの割合を増やしてますね。

海外債券

海外債券年度末2012年2013年2014年2015年2016年
パッシブ70.60%71.70%69.85%64.94%60.89%
アクティブ29.40%28.30%30.15%35.06%39.11%

海外株式

海外株式年度末2012年2013年2014年2015年2016年
パッシブ86.74%89.37%88.05%84.15%86.45%
アクティブ13.26%10.63%11.95%15.85%13.55%

引用:GPIF「過去の運用実績」より

海外も国内と同じように、債券はアクティブを増やしていき、株式に関してはパッシブを増やしていってます。

資産運用初心者のポートフォリオの作り方のまとめ

これから資産運用を始める方も、既に始めている方に非常に興味深い結果とポートフォリオの内容だったと思います。

過去の5年以上6%以上の運用実績を出しているGPIFのポートフォリオは、資産運用の初心者が始めてポートフォリオを作るのに、良い参考になると思います。

また改めて株式と債券の組み合わせた力を知る事になりました。

まさに王道のポートフォリオと言っても良いのではないでしょうか。

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