これから金投資を検討している方、また初めて金投資を始めようと考えている方は、金への投資は方法はいくつかあるのをご存知ですか?
- 金に連動する投資信託に投資する方法
- 金に連動するETF(上場投資信託)に投資する方法
- 金を積立購入する純金積立
今回はこれらの投資方法について詳しく解説し、比較をしていきたいと思います。
金投資の投資信託は2種類ある
金投資できる投資信託は2種類あります。
投資信託というと一般的にはオープン型の投資信託といって証券会社や銀行が取り扱っている商品で、証券会社や銀行が販売会社となり、運用会社がその投資信託を運用しています。
値段は1日の間に動いたりせず一本値になります。
もう一つの投資信託というのは通常はETFもしくは上場投資信託と呼ばれる商品です。
こちらは株式と同じように株式市場に上場しているので、証券会社を通して購入できます。
オープン型の投資信託との違いは、株式市場に上場しているので、どの証券会社を通しても自由に購入できる点です。
それに対してオープン型の投資信託は販売会社が、どの投資信託を取り扱うかを決めているので、A証券で買えた投資信託がB証券では買えなかったりする場合もあります。
なのでETFのほうがオープン型投資信託に比較して購入しやすいという面があります。
金投資の投資信託の2つの手数料の比較
2つの投資信託を手数料で比較します
オープン型投資信託は、金投資型ですとおおよそ3%ほどかかります。
また、売却手数料はかからないものが多いのですが信託財産留保額という販売会社に支払う手数料ではなく売却にかかった費用を投資信託の運用者側に支払うものがあります。
もちろん投資信託なので商品によって買付手数料も違うので購入する前に確認する目論見書で詳細をチェックする必要があります。
ETFは、株と同じ買付手数料で0.05%ほどかかります。
最後に両者に共通しているところは信託報酬になり、運用期間に運用会社に支払う費用ですがおおよそ1%前後になります。
ただ、信託報酬は運用資金の中から引かれるので購入者が直接払うものではないので費用というイメージがないのが特徴ですが、基本的に毎日引かれています。
現物買いの純金積立とは?
純金積立とは毎月、一定額ずつ金を購入するものです。
金は現物資産なので購入した金は運営会社が保管します。
以前は金の購入というと金地金を取り扱っている業者で購入するのが普通でしたが、最近ではネット証券でも始めており手軽感があります。
買付手数料もおおよそ2~3%ほどで口座管理費に当たる年会費が無料なものもあります。
そして、純金積立をもっとも敷居の低くしているのがその投資資金です。
金への投資というとまとまったお金が必要と思われる方もいますし、実際にキロ単位になると500万~600万円ほどかかります。
それを純金積立を利用すると毎月1000円から積立ができるので家計に無理なく始められます。
また積立を利用することでドルコスト平均法という手法を利用できます。
金が安全資産とは言われても価格の変動はあります。
価格の変動があるということは当然損をする可能性があります。
その価格変動によるリスクを和らげる効果があるのがドルコスト平均法になります。
毎月一定金額で金を買うことで、金の価格が下がったときには多くを、上がったときは少ない金を買うことでコストを効率的に平均化することができるのです。
金投資の投資信託2種と純金積立を比較
オープン型投資信託、ETF、純金積立を手数料面や売却時の税金に分けて比較していきます。
オープン型投資信託 | ETF(上場投資信託) | 純金積立 | |
売買手数料 | 3%程度 | 0.05%程度 | 2~3%程度 |
売却手数料 | 0.5%程度 | 0.05%程度 | 無料 |
保有手数料 | 1.0%程度(信託報酬) | 1.0%程度(信託報酬) | 年会費(※無料もあり) |
売却時の税金 | 20.315% | 20.315% | 他の所得と合算して課税 |
まず、売買手数料ですがオープン型投資信託と純金積立が同じくらい。
投資信託によっては多少の変動があるのでネット証券での純金積立の買付手数料と比較すると大体同じくらい3%くらいです。
ETFになると株と同じ手数料率なので、ネット証券の安い手数料率だと100万円の約定で500円ほどのところもあり比率に直すと0.05%なのでETFが圧倒的です。
ただし、窓口のあるリテール系の証券会社だと1%強ほどの手数料率がかかることがあるので注意が必要です。
もしなるべく手数料を低く抑えたいのであれば、ネット証券を利用するのがおすすめです。
続いて売却時にかかる費用ですがオープン型投資信託は信託財産留保額、投資信託によって違うが0.5%前後、ETFは0.05%、純金積立は無料です。
保有期間の費用ですがオープン型投資信託とETFは信託報酬という名目で1%ほどかかります。
ネット証券での純金積立は年会費無料のところがあります。
最後に売却時の税金です。
この税金については、オープン型投資信託とETFが同じで、純金積立が別の方法になります。
投資信託2種は申告分離課税
具体的な違いはオープン型投資信託とETFは申告分離課税です。
つまり他の所得とは合算せずに計算し、利益に対して20.315%課税されます。
さらに、特定口座の源泉徴収ありを選択すると自動的に証券会社で税金の計算から納税までされるので手間なしですし、いつ売却しても税率が同じというメリットがあります。
さらに、NISAという少額投資非課税制度という制度を使った場合、毎年120万円までなら売却時の税金を非課税にするという制度もあります。
NISAについて詳しくはこちらの記事をご覧ください。
純金積立は売却時総合課税
譲渡益から特別控除の50万円を引いて利益があれば課税されます。
さらに保有期間が5年超であれば50万円の特別控除後に50%を掛けた額を他の所得と合算して計算し確定申告が必要になるので少し面倒な印象を受けます。
金の売却に関して、こちらの記事でも詳しく解説しているので、参考にしてください。
まとめ
金への投資といってもいくつかの方法があります。
重要なのはどれが良い悪いではなくどれが自分にあっているかどうかだと思います。
同じ金への投資でもかかる費用や売却時の税金も違うので自分自身で実際に試してみるのも良いかもしれませんね。
もしネット証券で金投資を始めるのであれば、SBI証券がおすすめです。