【資産運用の種類】外国債とは?特徴とメリット・デメリット

資産運用の種類
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資産運用の種類の1つに「外国債」というものがあります。

低金利である日本の「国債」と比較して、高金利である「外国債」は高いリターンが期待できます。

今回は「外国債」の特徴やメリット・デメリットを紹介していきます。

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外国債とは?特徴は?

「外国債」とは外国の債券による資産運用です。

債券の一種なので満期日まで保有していれば、発行元がデフォルト(債券不履行)にならない限り、額面額が償還されます。

この点が株式などの資産運用とは大きく異なる点です。

また年率はというと日本の債券である「10年国債」の年率が約0.1%であるのに対し、アメリカ「10年国債」の年率は約3%となっています。

外国債の特徴としては、国内の国債に比べて高い年率です。

外国債のメリット・デメリット

外国債のメリット、デメリットについて紹介していきます。

外国債のメリット

先ほど紹介したように「外国債」は債券の一種ですので、満期まで保有していれば額面額が償還されます

株式などと比較して、資産運用によるリスクを抑えることができます。

また「外国債」は満期日前に途中売却することも可能です。

「外国債」は高金利による利息に加えて、日本円と外交通貨の交換レートの変動によって、利益が生じることがあります。

例えば日本円と米(アメリカ)ドルの交換レートが100円=1USドルのときに、10,000円=100USドル分の「外国債」を購入したとします。

その後、満期日を迎えたときに交換レートが110円=1USドルになった場合、110円×100USドル=11,000円となり、1,000円の利益が発生します。

このように、外国通貨との交換に必要な日本円が高く(円安)なったことより、発生した利益を「為替差益」と言います。

利息だけでなく「為替差益」によるリターンが期待できるのも「外国債」のメリットです。

外国債のメリットのまとめ

  • 債権の一種であるため、満期まで保有していれば額面額が償還される
  • 日本の債券である「国債」と比較して、「外国債」の金利は高めである
  • 外国通貨との交換に必要な日本円が高く(円安)なると、「為替差益」と呼ばれる利益が発生する

外国債のデメリット

「外国債」は満期日前でも売却できると紹介しましたが、満期日前での売却は市場価格で取引されます。

市場価格での売却は市場の金利水準の推移によっては、元本割れを起こす可能性があります。

一般的に市場の金利が上昇すると債券の価格は低下します。

なぜかというと、金利が上昇すると保有している債権の金利は相対的に低くなり、金融商品としての魅力が少なくなります。

そうすると金利の低い債券が売り出されても、金利が高い債券を購入しようとする人が多くなり、市場には金利の低い債券が多く残ってしまいます。

供給は多いが、需要が無いので、金利の低い債券の価格は低下し、結果的に元本割れをしてしまうのです。

さらに「外国債」の発行元がデフォルトになった場合には、投資した資産を回収できない可能性があります。

また先ほど紹介した、日本円と外国通貨との交換レートによる影響ですが、デメリットとして発生することがあります。

先ほどの事例では、満期日に110円=1USドルに推移した場合でしたが、満期日に90円=1USドルに推移した場合は100USドル=9,000円となり、10,000円で購入した「外国債」が9,000円にしかならず、1,000の損失が発生してしまいます。

このように外国通貨との交換に必要な、日本円が安く(円高)なると損失が発生するのです。

この損失を「為替差損」と言います。

「国債」より高い年率で運用を行ったとしても、「為替差損」によってトータルとしてマイナスになる可能性があります。

外国債のデメリットのまとめ

  • 満期日前に売却することは可能、但し市場の金利水準によっては元本割れを起こす可能性がある
  • 「外国債」の発行元がデフォルトになったら、投資した資産を回収できないことがある
  • 外国通貨との交換に必要な日本円が安くなると、「為替差損」と呼ばれる損失が発生する

【資産運用の種類】外国債についてのまとめ

「外国債」に限らず「債券」は満期日まで保有していれば額面額が償還されるため、長期的な資産運用に適した金融商品となっています。

高い金利の反面、外国通貨との交換に必要な日本円の変化によって、利益と損失の両方が発生する可能性があり、定期的な海外情勢のチェックなどの手間がかかる資産運用の種類の1つとなっています。

効果的な資産運用を行うには、これまで紹介した特徴やメリット・デメリットを必ず確認しておく必要があります。

それらを十分に把握したのちに資産運用を行いましょう。

本ブログでは、この他にも資産運用の様々な種類について解説をしています。

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