運用の為にはまずはあなたのライフプランを考えて行く必要があります。そうしてあなたの将来をより見える化しましょう。その為に力を貸してくれるのがFPです。ここでは運用を始めるあなたをサポートしてくれるFPについて、国内・海外の役割の違いなどを踏まえて考えたいと思います。
日本でFPという言葉を聞いたことがあると思います。「Financial Planner(ファイナンシャルプランナー)」の略語になります。海外にもFPは居ますが、日本のFPと少し違います。
日本のFPの役割
日本のFPの仕事は多岐に渡ります。
もちろん金融商品の紹介から、その人の家計簿、ライフプランまで関わって色々とアドバイスをくれます。
日経新聞などで、FPの方が家庭の家計簿を見て、家計の改善案と老後の為の運用プラン、また子供の教育費をどうやって積み立てるかなどの提案をしている記事をよく読みます。
こうしたアドバイスをする業務が主になり、その後にその目的を達成する為の金融商品などを紹介してくれます。
もちろん金融商品であれば、しっかりと商品を調べ上げ、今までの経験や知識で、本当に良い商品と思えたものを提案してくれます。
そして彼らの収入源は、そこに相談に来たお客さんからもらう相談料だったり、紹介した金融商品からの手数料、中にはその知識でセミナーなどをして、生計を立てているFPもいます。
海外のFPの役割
海外のFPは日本のFPと同じように、ライフプランから資産形成のアドバイス等も行います。
ただ主となるのは、お客さんから資産を預かり、FP自身が運用責任者となり預かった資産を運用する点です。
そして、その結果の運用益の一部を手数料として受け取り生計を立てています。
もちろん日本と同じように他の金融商品を紹介したら手数料を受取れるのは変わりません。
どうですか?随分と違うと思いませんか?
海外の場合はFP自身が運用しなくてはいけません。
大きな責任が伴うのでおかしな商品は紹介はできません。
日本は制度上同じようなことは出来ないようですが、将来的には変わっていくかもしれません。
金融リテラシーが必要
海外でFPと言えば、資産運用をしてくる人というイメージがついていますが、日本のFPはもっと広い意味で金融や資産運用に関するアドバイスをくれる、金融関係であれば何を相談してもアドバイスをくれる人のようになっています。
海外と日本では文化も違いもあり、一概には言えませんが、日本人のお金に対するイメージや考え方から、海外に比べて金融リテラシー、もしくはマネーリテラシーが低いと言われています。
その金融リテラシーとはどんな意味か?
「金融リテラシー」とは、日々の家計管理や資産形成、金融取引や保険、金利やローンの知識など、お金と上手に付き合うために必要な知識や判断力のこと。
引用先:野村證券株式会社 「家計管理にも資産運用にも必須!金融リテラシー調査に見る 80年代生まれ世代の特徴は?」
そもそも日本人には「お金」=「きたない」のようなイメージがあると思います。そのイメージが定着した事で、オープンにお金の話しができる環境が無くなり、結果として知識や判断力の低下を招いてしまったのではと思います。
こうした日本特有の文化の中で、FPはその役割を少しずつ変えながら、今に至ります。
私も今時点で知識はあるのか?と言われたら、自信を持って「YES」とは言えませんが、少なからず自分や家族の年金額を調べ、老後や子供の教育費などに備えて国内・海外で運用していたりします。
そういった点では、全く運用をしていない人よりかは経験値として知識も判断力もあると思います。
知識や判断力をつける為には
まずは自分のライフプラン(お金の事)を考えてみましょう。結婚、子供、老後のことなどです。自分ではどうやって作ればいいのか分からない場合は、日本のFPに相談して一緒に作ってもらいましょう。
→まず年金額を調べたい方は「あなたの「お金」と「老後」のことを見える化しましょう」を参考にして下さい。
その上でこれから何をしなくてはいけないのか?何が必要なのかが見えてくると思います。
そうすれば後は行動するのみです。行動して経験することで、得られる知識は本や雑誌で得られる知識よりも確実に身になり、判断力も養えます。