日本の借金は国民一人当たり859万円?借金を嫌う日本人の為の資産運用方法!

資産運用
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 財務省は10日、国債や借入金、政府短期証券を合わせた「国の借金」の残高が3月末時点で1087兆8130億円になったと発表した。長期国債の残高増加が影響した。2017年12月末と比べ2兆593億円増え、過去最高を更新した。18年4月1日時点の総務省の人口推計(1億2653万人、概算値)で単純計算すると、国民1人当たり約859万円の借金を抱えていることになる。

引用:〔日経QUICKニュース(NQN)〕

この国の借金の金額を伝えるニュースを読んでいる時に、いつも何か違和感を感じていました。

その違和感が最近ハッキリしました。それは「国の借金」なのに、なぜ国民一人当たりで頭割りして計算をするのか?

国の借金なのにまるで、国民が借金をしているような書き方だったからです。

そもそも「国債」などを発行して国は国民から借金をしているのに、まるでそれをすり替えたような文書になっている。

正確には「国債」を購入しているのは、ほとんどは金融機関ですが、その金融機関にお金を預けているのは私たちなので、国民が国にお金を貸していると言える。

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日本人は借金が嫌い

日本人はお金対してあまり良いイメージを持っていない。

「お金」=「汚い」「下品」など、ネガティブなイメージがついてしまっている。更に「借金」は完全に「悪」のようなイメージです。

その根源がどこにあるのかは分からないが、私が大人になった頃にはテレビドラマでも「借金苦からの夜逃げ」や「借金を抱えた家族」などを描いたものがあったりしたので、知らないうちにそういったメディアの情報が頭に刷り込まれていたのかもしれない。

企業で言えば、ずっと無借金でやってきている企業は「無借金経営」とアピールしている会社も少なくない。

企業イメージを上げるために「無借金」を看板にしているのは、それだけ日本人が「借金」に対して「悪い」イメージを持っているからだと思います。

もう一つ借金をしている人は「よほどお金に困っている人」とレッテルが貼られ、人の目を気にする日本人にとっては、その蔑(さげす)まされている感じが、悪いイメージにつながっているのかと思います。

資産運用において借金は悪ではない

資産運用において借金はどういったものなのか。

仮に毎年5%のリターンが約束された商品があるとします。ただし条件として1,000万円の投資が必要となった場合、あなたならどうしますか?借金をしてでも投資をしますか?

もし固定金利2%で1,000万円を借りられるとしたら、わたしは借りて投資をします。

1000万円に対して5%の運用益なので「1,000万円×5%=50万円」

借金は金利2%なので「1000万円×2%=20万円」

50万円ー20万円で年間30万円の利益を出すことが出来ます。

この借金をあなたは「悪い」借金だと思いますか?

これを資産運用の種類で当てはめるとしたら、不動産運用で考える事ができます。

年間の利回り5%の物件があり、金利2%で借金をして購入し、毎年3%の利益を得る。

どうですか?こう言い換えた途端に「悪い」借金のイメージは一気に消えたかと思います。

どちらかと言うと、まっとうな投資方法「良い」借金に変わったかと思います。

借金のイメージは使い方で変わる

このように借金のイメージは、そのお金の使い方によって変わります。

企業においても、企業の成長の為に発行する「社債」、また銀行からお金を借り入れる事もありますが、借金しているイコール悪い企業とはならないと思います。

もちろん悪い借金もあります。

例えば借金を借金して返すなどして、雪だるま式に増えていく借金などです。

では良い借金と悪い借金の違いはなんなのか?

「借金が新たにお金を生み出す借金であること」

不動産投資にしても、借金はするがそのお金で利益を出すことができます。企業にしても設備投資や人的投資によって売り上げるを新たに作る事が出来ます。

このようにお金でお金を作る事が出来る場合は、良い借金となります。

国の借金はお金を生み出せているのか

では国がしている約1,090兆円もの借金はお金を生み出しているか?

今時点では生み出しているようには見えません。借金を借金で返しているよりもひどく、毎年ありもしない収入よりも多くのお金を使っています。

他のメディアなどの記事では「借金は最終的には紙幣を印刷すれば返済できる」と見聞きするが、実はこれは非常に恐ろしい事です。

紙幣を大量に刷るという事は、貨幣価値が下がりインフレが起こるからです。

インフレが起こるとどういったことになるかと言うと、例えば100円で買えていた商品が200円、300円と値段が上がってしまい、私たちが保有している資産(貯金)に関しては、資産価値が低下してしまいます。

現実的に今すぐこんな事が起こるとは思えませんが、もしかしたら将来どこかでこんな事があるかもしれません。仮になかったとしても、政府と日銀はインフレにする為の政策を推し進めています。

あなたは自分の資産を守らなくてはいけません。インフレから資産を守る方法として最も有効なのは資産運用です。

またもし通貨価値が下がるのであれば、外貨を持つことも一つの対抗手段と言えます。

これからの時代は個人が主体的に資産運用をしていかなくていけません。国も誰もあなたの資産を守ってはくれません。

こちらにインフレ対策の資産運用方法についてまとめた記事があるので、ご覧ください。

インフレ対策におすすめ資産5選!インフレに強い資産運用とは?
今からできるインフレ対策は資産運用です。おすすめの投資先として5つのインフレに強い資産をご紹介します。インフレに備える資産運用を確認し自分にあった資産運用を始めて下さい。

まとめ

銀行に預けていても低金利で大した利息もつきません。しかし政府と日銀が進めているインフレ政策はゆっくりですが、効果を見せ始めています。

2017年12月に総務省が発表した物価上昇指数は0.5%です。今はまだ小さいかもしれませんが、小さな数字でもこれが10年、20年と積み重なると大きな流れに変わってしまします。

その為にも資産運用であなたの資産を守りましょう。

これから資産運用を考えている方は、まずは金融機関で口座を用意しなくてはいけません。私のお薦めはSBI証券です。

私もiDeCoの口座をSBI証券で作りましたが、問合せに対しての対応も良く、手数料が安い、あとは「ひふみ年金」を扱っていたのが決め手になりました。

また最近ではAIロボットアドバイザー「ウェルスナビ」とも提携しているので、初心者でも資産運用を簡単にスタートする事が出来ます。SBI証券のホームページはこちらから。

iDeCoについて興味がある方はこちらもあわせてお読みください。

年金はiDeCoで増やす!iDeCoのメリット・デメリットを徹底解説
年金は金額こそ減る事はないかもしれないが、価値としてはインフレによって確実に低下していく。老後になってお金に困らない為にも「iDeCo」を活用して、あなたの老後資金を守りましょう。iDeCoはあなたの資産形成に大きな役割を担います。
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