資産運用と聞くとすぐに思いつくのは「損をする」や「詐欺じゃないか」など
あまり資産運用に馴染みのない方にとってみれば、ネガティブなイメージが先行してしまうかと思います。
資産運用にこのようなイメージがあるのは、資産運用に失敗した人の情報のほうが、成功した人の情報より遥かに多く流れてしまっているからです。
資産運用に成功してもニュースにはなりませんが、失敗した騙されたニュースや記事は尾ビレがついて延々と流れてしまいます。
ですから印象的に資産運用にはネガティブなイメージがついて回るのです。
そこで今回は自分の財産を増やすよりも、むしろ減らさない「資産運用」という観点、また資産運用を始めた方は既に成功への条件をクリアしていると言われるのはなぜか?
更に少額でも始められる運用先もご紹介したと思います。
なぜ資産運用をしなくてはいけないの?
なぜ資産運用をするかというと今持っているお金の価値の減少を防ぐということです。
資産は何もしなければ価値は減ります。
少し衝撃的かもしれませんが、なぜこう言い切れるかと言うと
20年前の1万円の価値と今の価値は違っています。
例えば20年前にはコーラの値段は1本100円でしたが、今は130円になっています。
20年前は1万円で100本買えたコーラを、今買うと76本しか買えません。
つまり消費財や食べ物の購入できるお金の価値は2割以上落ちているといえます。
(逆に言えば物の価値が2割以上あがっているとも言えます。)
価値が減ると言っているのは、物価が変化するということを覚えておいてもらいたいのです。
日本は「失われた20年」のも間、デフレと言われてジリジリと物価は右肩下がりに落ちていきました。
しかし政権交代、アベノミクス、日銀との連携による金融政策などにより、今ではインフレに少しずつ向かっています。
コチラは2018年の消費者物価指数になります。
2015年を基に、何パーセント物価が上昇しているのか知ることが出来ます。
これによると2018年は1.3%物価が上昇した事になります。
2015年からたったの3年間しかたっていないのにこの数字です。
先ほどコーラの例を出しましたが、コーラは20年間で2割以上値上がりしています。
仮に貯蓄だけであれば、現在の超低金利(0.01%)の時代ではこの物価上昇に追いつくことはできません。
だから資産運用をしなくてはいけないのです。
目的を持った資産運用
資産運用の目標は人によって違ってきます。
- 資産を増やしたい(投資資金の10倍でも20倍でも増やしたい)
- 今もっている資産が増えなくてもいいから減らしたくない
- 将来(老後)の為の貯蓄
例えば土地の値段はというと、現在土地の価格は上昇しています。
もし20年前に土地を買って持っていた人は、一概には言えませんが資産が目減りしないで増えているケースは多くあります。
では土地(不動産)での資産運用が良いのか?という事ではありません。
まずはあなたの目標を決めて下さい。
もし目標を達成する為に土地(不動産)の資産運用が必要であれば、それを選択してください。
要するに目標によって、あなたが資産運用をする商品も変わります。
またもしあなたがまだ若い20代であれば、そこまで資産運用に回せるお金がないかも知れません。
ただその若さはあなたに大きなメリットを生み出すことになります。
続いて、そのメリットについて詳しくご紹介します。
20代で資産運用を始めるメリット
金融広報中央委員会(知るぽると)が毎年実施しているアンケートのよると20代で金融商品保有している人は、預貯金を除くと約1割です。
出典:「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査] 平成30年調査結果」
アンケートでも若いうちからはなかなか資産運用をする人は少なく、また資産運用はお金を持っている人のやる事と考えている人が多いのではないでしょうか。
しかし資産運用は若いころから始めるに限ります。
理由は3つです。
- 長期運用で時間を仲間に付けられる
- お金のことを真剣に考えられるようになる
- 始めなければ成功はしない
長期運用で時間を仲間に付けられる
20代や若いうちから資産運用を始める時点で、私は成功への一歩を踏み出せていると考えます。
なぜなら仮に65歳で定年退職したとしても、それまでに約40年間もの時間を仲間につける事ができるからです。
コチラの図は100万円を年利0.01%、3%、5%で40年間運用した結果です。
長期運用の場合は複利効果が非常に大きく影響します。
現在の預金金利が変わらずに40年間預けていたら、100万円は100万4千円にしかなりません。
たったの4000円しか利息は付きません。
※現実的には預金金利も今後高くなっていく事は予想できますが、金利が3%や5%になる事は考えられません。
一方で預貯金以外で資産運用を選択した場合として3%、5%の2つのパターンですが
3%:約320万円(320%UP)
5%:約700万円(700%UP)
もちろん初期投資額に制限がある中で始める場合は、ここまでの金額にはなりませんが、少額でもあっても割合は一緒になります。
仮に1万円であれば、3%で32,000円に、5%で70,000円になります。
このように長期運用できる若い世代にとっては、複利の効果も相まった時間という大きな力があなたの仲間になってくれます。
もちろん30代であれば約30年、40代であれば約20年、これでも十分な時間だと思いますが、20代の40年という時間は、特に少額で始める場合は大きな力になります。
お金のことを真剣に考えられるようになる
資産運用を年齢をある程度重ねてからやるのと、若いころからやるのとでは真剣さに、差が大きく出ます。
まず資金のことから考えると、年齢を重ねれば所得が増え資産運用するお金が増えます。
そして資金がある程度ある時に始めた資産運用では、もちろん資産が減っても良いと考える人はいませんが
「1万円くらいならしょうがない」「今回は勉強だ」などと、自分自身に妥協点を作ってしまいます。
では若いころはどうかというと少額でも自分の給料からやっと都合してきた資金です。
全力でその資金に向き合う事になります。
たとえ失敗したとしても痛い経験として記憶に残り、次回はその教訓をもとに失敗しないのではないでしょうか。
若いころの資産運用で1万円を損するのと、年齢を経てからの1万円を損するのでは価値が違うはずです。
また資産運用のこうした知力(マネーリテラシー)をつけるのは、40代によりも若く体力がある世代の方が吸収も早く、とても敵いません。
投資の世界で一番厳しいと言われるFXの世界で働いているディーラーは、若い人が圧倒的に多いのです。
年齢を重ねると体力がなくなり第一線からは退いてしまうそうです。
若いうちから資産運用を考える事で、その後のお金の事が真剣に考える事ができ、更に知識も蓄える事も出来ます。
始めなければ成功はないが、失敗もある
20代で資産運用を始めた方は、その時点で成功への第一歩を踏み出しています。
またそれは世の中にはたったの1割しかいません。
先ほどもお話ししましたが、現在の日本はインフレを突き進んでいます。
もしあなたは資産運用を始めなければ成功はありません。
インフレによる資産価値の低下は、あなたの将来の生活にとって大きな影響を与えます。
もし資産運用を始めな変えれば、それが失敗につながる可能性が非常に高くなります。
もちろん無理に何十万円もかけて始めるなど考えなくても良いので、少額からでも資産運用を始めてみましょう。
では続いて少額からできる運用先をご紹介します。
少額からできる資産運用
少額からでもできる資産運用を紹介します。
「投信信託」「債券」「純金積立」
これら3つは少額からの投資が可能です。
投資信託
投信信託とはファンドという呼ばれ方もしますが、簡単にいうと私たちから少しずつ集めたお金を運用のプロにまかせて利回りをもらえるという商品です。
当然減ることがありますが利回りが確定しているものもありますので、少しずつ利益をだしてから、他の投信に乗り換えても資産運用が出来ます。
例えば「SBI証券」「楽天証券 」など、100円からの積立投資などもあるので、気軽に始めることが出来ます。
またiDeCoやNISAを活用することで、節税しながら資産運用をする事もできるので、普通に投資信託で資産運用を始めるよりも有利に始める事が出来ます。
債券
債券には、国債、社債、外国国債、地方公共団体が発行しています。
利回り確定商品ですので利益は少ないですが確実に増やすことができます。
この中では外国国債は為替の差益が出ると大きい商品ですが、為替損が出ると損が多くなりますので外為の知識がある人にとっては魅力ある商品です。
純金積立
見て字の通りで金を積み立てて将来の金の価格が上昇したときに換金できます。
また金は物価の上昇につれて上昇するので安全な商品と言われています。
資産運用には魅力的な商品といえるのではないでしょうか。
まとめ
まずは資産運用を始めてみましょう。
始めることが成功への一歩となります。
特に20代など若い方にとっては、時間という強力な仲間をつける事ができるので、リスクを減らしながら資産運用をする事ができます。
まだ資産運用を始めるには知識が足りないと思っている方は、最近では無料の資産運用セミナーも増えているので、是非参加してみましょう。
私も資産運用を始める前にいくつも無料のセミナーに参加して無料で知識を蓄えていきました。
但しこうした無料の資産運用セミナーに参加する際には、いくつか注意点があります。
詳しくは「資産運用セミナーへ参加する際、投資初心者が注意する3つの事」をご覧下さい。