20代でこれから資産運用をするべきか悩んでいる方は、まずは始めてみる事をおすすめします。
若いうちから資産運用を始める事は大きなメリットがあります。
一方でデメリットもあるので、そこも詳しく解説したいと思います。
またおすすめの資産運用先もあわせてご紹介します。
メリット1、長期間の資産運用ができて投資経験を積めること
まず年齢が若いほど、長期間の資産運用が可能であることが、なによりも大きなメリットとなります。
投資を始める年齢が若ければ、長期的な期間をかけて様々な種類の金融商品や不動産などの投資にチャレンジすることができるからです。
実践しながら体験を積んで行くという意味でも、30代や40代より20代で始めた人の方が、自分の目的に合った投資の方法ややり方を発見するのには有利です。
様々な金融商品に触れてみてどれが自分の投資目標(方針)に合っているのか、少額でも実践しながらリスクとリターンの配分など、じっくりと経験を積む余裕ができます。
メリット2、少額でも目標額を目指すことが出来る
少額でも投資することが可能な金融商品もあり、まだ稼ぎが少ない若いうちからでも挑戦は可能です。
ハイリスク・ハイリターンの投資に手を出さずとも、ローリスクで時間をかけて安全に増やすこともできます。
例えば、投資で運用して50歳を目標に500万円まで増やしたい場合
40歳から始めた場合、ハイリスクハイリターンな投資方法になってしまします。
20歳から始めた場合なら、目標に到達する為に時間をかけられるのでリスクの低い投資方法を行うことができ、ローリスクローリターンでも十分に500万円は目指すことができます。
メリット3、若いうちから始めた方が複利運用の効果が期待できる
40代、50代で投資を始めるよりも若いうちから投資を始めた方が複利の効果を考えた場合に圧倒的に有利です。
長期投資は「いかに早いうちから投資をしているか」が最大の武器となります。
なぜなら、ある程度の年齢になってしまうと複利運用のメリットが減少してしまうからです。
例えば、毎月10万円ずつを3%の年利で複利の計算をしてみると
10年間かけて貯めた場合
- 元金:12,000,000円
- 利息累計:4,126,839円
- 合計金額:16,126,839円
※元金の約1.34倍に増えます
20年間かけて貯めた場合
- 元金:24,000,000円
- 利息累計:19,345,827円
- 合計金額:43,345,827円
※元金の約1.81倍に増えます
30年間かけて貯めた場合
- 元金:36,000,000円
- 利息累計:51,378,903円
- 合計金額:87,378,903円
※元金の約2.43倍に増えます
時間を味方にできるということが複利運用の最大の武器であるということが理解できると思います。
長期投資では複利運用を利用しない手はありません、有名な投資家のウォーレンバフェットも複利の効果で資産を増やし続けて成功した人物です。
長期投資による複利運用は投資の王道でもあるので覚えておきましょう。
では次にデメリットも見ておきましょう。
デメリット1、間違った投資方法で失敗する可能性が高い
若いうちは知識がなくて投資で失敗することもあるでしょう。
投資の目的とは資産を増やすためですが、若いうちは自己成長のために投資をするという考えが大切です。
注意すべきことは、投資は余剰資金で行うということです。
リスクの高過ぎる金融商品に最初からいきなり手を出すのではなく、無理の無い金額で投資の経験を積んで行くことをお勧めします。
少額であれば、その傷口も浅くてすむので後から取り返すことも可能です。
また生活資金を差し引いて残ったお金を銀行に預けるのではなく、投資によって増やすという行為は自分の裁量で資産を増やすという経験になります。
こうして自分で物事を考えて資産運用をする事に意味があります。
今後の為になる勉強と捉えて実践してみると良いでしょう。
デメリット2、将来設計や目標を立てにくい
若いうちは将来の設計が漠然としているため、将来に必要な資金と目標が立てにくいでしょう。
また人生のライフプランはその時々で変化するものでもあります。
結婚、家や車の購入、子供の養育費、老後資金、万が一の備えといった、大まかなライフイベントが節目毎にあるのが一般的ですので、それをベースに資産設計を行っていくことがライフプランの基本となります。
関連記事:「資産運用の初心者が始める前にやっておく事」
若いうちから資産運用を始めるならNISA、iDeCoがおすすめ
これから資産運用を始めるのであれば、つみたてNISAがおすすめです。
※つみたてNISAは20歳から口座を持つことが出来ます。
つみたてNISAであれば、20年間非課税で資産運用をする事が出来ます。
また金融庁の指示のもとに、優良な商品のみを取扱うようにしており、その投資対象となる商品数も絞られています。
例えば投資信託を選ぶのであれば、日本国内には6000以上も種類があると言われており、その中からあなたに合った商品を選ぶのは非常に大変です。
つみたてNISAであれば、ある程度絞られた商品ラインナップの中から選ぶ事ができるので、そうした負担が少なくて済みます。
もし既に社会人であれば、iDeCoもおすすめです。
iDeCoの場合は原則として60歳まで引き出すことは出来ませんが、60歳まではずっと非課税で運用でき、また所得控除も受ける事が出来ます。
まとめ
資産運用を始めるのであれば若いうちから始めた方がメリットは大きく、また目標金額に到達する確率も高くなります。
何もお金を増やすことだけを目標にする必要もありません。
資産運用することで、日本や世界の経済に興味持ち、今まで意識していなかった情報も勝手に入ってくるようになります。
それは学生であれば就職などに有利になったり、社会人であれば社内、またお客さんとの会話の内容が変わってきます。
資産運用についてもう少し知識をつけたいのであれば、無料の資産運用セミナーなども活用しましょう。
但し無料の資産運用セミナーの中には金融商品の販売を目的にしたセミナーもあるので、投資初心者に方は注意が必要です。