2019年10月1日に消費税は8%から10%に増税します。
これから資産運用を始めようと考えている人にとっては、消費税の増税が資産運用にどのような影響があるのか知りたいかと思います。
そこで今回は消費税の増税前後で資産運用に与える影響を、こちらの3つに分けてご紹介したいと思います。
2、不動産投資は増税前にやるべき?
3、生命保険での資産運用、保険料はどうなるの?
では早速、順番に見ていきたいと思います。
1、消費税の増税で株式投資など投資商品はどうなる?
初めに結論を言うと、消費税の増税によって株式の価格が一律に数パーセント上下するなどの影響はありません。
株式の価格は、その企業の売上や価値によって変わってきます。
仮に消費税が上がったことで売上が落ちれば、株価への影響はあります。
しかし全ての企業が一律に変化することはありません。
要するに消費税の増税前でも後でも変わらないと言えます。
では消費税の増税が直接かかわってくる部分はどこでしょうか?
消費税が上がる事で直接影響を受けるのは、株式などを売り買いする時に発生する手数料になります。
この手数料には消費税がかかります。
つまり株式投資、投資信託など金融商品にかかる手数料は、増税後には直接私たちに影響があります。
ただ手数料だけを考えるのであれば、増税前がおすすめですが、資産運用は長期に取り組んでいく事が重要なので、増税前にまとまった金額を投資したところで上手くいくとは限りません。
資産運用の基本は長期、分散、積立
資産運用は長期、分散、積立、この3つが重要です。
長期投資とは少なくとも5年、できれば10年以上がより良いとされています。
なぜなら長期で資産運用に取る組むことでリスクの軽減ができるからです。
では、長期投資をしている中での、消費税の増税が起きたらどのような影響があるのか?
おそらく今回の増税後も、近い将来には再び消費税の増税はあります。
現在の社会保障制度(医療、介護、年金、子育て)のままであれば、増税は避けて通れない道だと思います。
なので、2019年9月末までが増税前であっても、10月以降も未来の増税前となります。
長期的に見れば、今回の増税の影響は少ないと言えます。
次に分散は国内市場だけをみれば、消費増税による直接的な影響はありますが、海外市場には大きな影響はありません。
また株式投資だけが投資先ではなく、不動産、金投資などもあるので、全てがマイナスに動く訳ではありません。
そして積立は、毎月一定額を同じタイミングで積み上がていく事で、単価が高い時には少なく、単価が安い時には多く購入することで、購入コストを平均化してくれます。
もし消費増税により株価が安くなれば、その時は多く買い、その後に回復したら大きなリターンとなって戻ってきます。
また逆も同じです。
なので一概に増税前が有利とも言い切れません。
消費税の増税に向けておすすめの投資商品は?
こうした金融商品の中でも、実は消費税の増税で一律アップするものがあります。
それは金投資です。
金投資は実物資産と言われ、金の売り買いには消費税がかかります。
例えば、1万円分の金を購入するには
10000円×1.08(消費税8%)=10800円
これを消費税の増税後に売却したらいくらになるか
10000円×1.10(消費税10%)=11000円
11000円-10800円=200円(利益)
増税の影響によって金を売却したら、増税分の割合が利益になります。
もちろん金の値段も常に動いているで、購入時の価値を維持していれば利益が出る事になります。
先ほども書きましたが、今後の日本の社会保障制度など、他の様々な問題を総合していくと、今回以外にも消費税の増税は避けられない道かと思います。
今から少額でも金投資を始めましょう。
例えば純金積立であれば毎月1000円から始めることが出来ます。
また金は5年以上所有することで税制上有利になるので、長期で毎月少額を積立て行く事をおすすめします。
純金積立をしている金融機関は多くありますが、私はSBI証券をおすすめします。
私がおすすめするネット証券はSBI証券です。
私もSBI証券で口座を持っているのですが、主要なネット証券の中で金投資に関しての手数料は業界最低水準の2.16%です。
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これから長く付き合う証券会社なので、こうした点は非常に重要ですね。
続いて不動産投資についても見ていきたいと思います。
2、不動産投資は消費税の増税前に始めるべき?
まず押さえておくポイントは物件の引き渡しのタイミングになります。
- 2019年9月末迄に引き渡しが完了する物件は、8%の消費税
- 2019年10月1日以降に引き渡しが完了する物件は、10%の消費税
この他に物件の土地に関して、非課税となるので特に気にする必要はありません。
不動産投資において初期投資額を如何に早く回収し、収益化していく事が出来るのかというのがポイントになります。
2%の差であっても、ローンを組んで返済していく期間が長くなればその影響は大きくなります。
また今回の消費税の増税で「住宅ローン控除」が延長となりましたが、投資用物件はその控除の対象外となるので、純粋に増税分は値上げになります。
不動産投資を始めるのであれば、増税前の今がおすすめです。
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3、増税による生命保険などの保険料への影響は?
生命保険などの保険料に、消費税の増税の影響はありません。
そもそも保険料は非課税扱い、消費税がかからない取引として消費税法上決められています。
なので、今回の消費税の増税による影響はほぼありません。
一部あるとすれば、物損などにかかる保険料です。
もちろん保険料自体は非課税ですが、物損などがあった時に払われる保険金は破損した対象物の保証金額となります。
もしそれが消費増税後であればその分金額が高くなります。
なので保険料が、増税の影響で値上がりする可能性はあります。
このケース以外では保険に大きな影響はありません。
ただ資産運用として生命保険(変額保険)などに加入している場合は、国内株式に多少の影響はあるかもしれません。
このタイミングで投資割合などの見直しをしても良いかも知れません。
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次にこの増税はあなたの資産の価値を減らしている事はご存知でしょうか?
その点について詳しく解説します。
増税はあなたの資産価値を減らしている
まず消費税増税によって何が変わるのか見ていきたいと思います。
今回の消費税の増税は軽減税率を取り入れています。
軽減税率の対象はこちら
出典:国税庁「軽減税率制度のチラシ」より
お酒を除く、食品、飲料と新聞が軽減税率の対象で、消費税は8%のままとなります。
ここに書いてあるもの以外は、10%に増税されるという事になります。
このように税金が上がるとどうなるのか?
例えば、毎日使っている通勤の電車代、バス代やスマホの通信費などは2%価格があがります。
これらの費用が毎月5万円かかっていたとしたら、2019年10月1日以降は50926円となります。
料金が926円増えるという事は、物価が増税分上昇した事になります。
そして物価が高くなると何が起こるかというと、あなたの資産価値の低下です。
消費税は2%の上昇になるので、あなたの大切な資産価値は約2%減った事になります。
例えば一冊1000円で売られている本は、10月以降は1019円となります。
あなたが今まで持っていた1000円では、その本を1冊買う事も出来ません。
仮に本をやぶる事が出来るとしたら、最後の結論部分の数ページを読むことは出来ません(まぁあり得ませんが)。
要するにあなたの持っていた1000円の価値が減ってしまった事になります。
今回は消費税の増税という分かりやす形で物価上昇を認識することが出来ますが、実は今の日本の経済は物価上昇をゆっくりではあるが続けています。
それは政府、日銀が一緒になって目標としている「物価上昇率2%」が始まりです。
出典:総務省統計局「2018年度の消費者物価指数」
こちらは総務省統計局が出している数字ですが、2015年の物価を基に2018年の物価上昇率をみると「1.3%」上昇している事が分かります。
このように既に私たちの生活の中で、少しずつではあるが物価上昇が起こっています。
そしてこの物価が上昇することをインフレと呼んでいます。
政府日銀は物価を上昇させることでインフレを引き起こし、そして労働者の賃金も上げ、上がった賃金を消費すれば、お金が市場で回るようになります。
市場でお金が回るようになれば、企業も売上を上げる事ができ、またそれは賃金として労働者へ還元、また市場へという好循環になります。
しかし現実は物価は上昇するが、賃金はそこまで上がっている実感はありません。
こちらのグラフは、もしこのままインフレが続けばどれだけ資産価値が低下していくかを計算したものになります。
100万円の価値があった資産はインフレ率1%上昇の場合、10年後には約90万円の価値しかないことになります。
もし3%物価上昇したら75万円で、今の4分の3の価値になってしまいます。
このように物価上昇のインフレは私たちの資産価値を低下させていきます。
そしてこれに対抗できる唯一の手段が資産運用です。
消費税の増税前、後などは関係なく資産運用を始めることをおすすめします。
まとめ
資産運用は消費税の増税前、後どちらがお得なのかご紹介してきました。
こちらに簡単にまとめます。
- 株式投資に関しては、増税前後どちらも一概にお得とは言えない
- 不動産投資に関しては、増税前がお得
- 生命保険で資産運用は、保険料は非課税なのでどちらでないですが、良い見直しのタイミングではある
また、今回は消費税の増税で目に見えた物価上昇ですが、実は既に物価上昇は始まっていて、あなたの資産価値を少しずつ下げています。
こうした事への対抗手段として資産運用をすぐにでも始めましょう。
これから10年、20年後には資産運用をしている人、していない人での格差が生まれます。
今は少額からでも始められる資産運用の方法はたくさんあるので、まずは初めて見て下さい。
そこで色々と学ぶことがあるかと思います。