【20代の資産運用】老後資金いくら必要?保険を使うのに向いてる人

生命保険で資産運用
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日本は世界でも有数の長寿大国です。

経済・医療の発展とともに日本人の寿命は延びてきました。

そしてこの流れは今後も続くとみられます。

長生きとは本来おめでたい話ですが、それは十分な老後資金があればこそ。

しかし、今20代の若者が高齢者になったとき、現行の年金制度が維持されているかは分かりません。

では、老後資金を確保するために、20代の若者はどのような打ち手があるのでしょうか。

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老後資金はいくら必要か?

総務省の家計調査報告では、高齢無職世帯(夫65歳以上・妻60歳以上の夫婦のみの無職世帯)の1か月の支出がいくらかというと、約27万円とされています。

保険などを紹介する際にも、月27万円という金額が「平均的な生活を送るために必要な金額」として使われています。

例えば夫が65歳で定年退職して男性の平均年齢(2018年度)である81歳まで生きるとすると(*)平均的な生活でも老後資金は合計5,184万円が必要になります。

*現実には配偶者の死亡など、老後資金の必要金額に影響を与える要素は多くありますが、ここでは計算を単純化するために、夫が80歳まで生きるものとします。

そして、「豊かな生活を送るために必要な金額」は、毎月36万円と言われています。

同じく定年後81歳まで生きるとすると、老後資金は合計で6,912万円が必要になります。

結構大きな金額ですね。

一方で、同省の家計調査では、高齢無職世帯の社会保障(主に公的年金)給付額は、月に約19万円。

つまり、平均的な生活を営むだけでも毎月8万円(16年で1,536万円)、豊かな生活をすると毎月17万円(同3,264万円)の赤字に陥るのです!

現実には、老後期間の中で自動車の購入や住宅のリフォーム、医療などを考慮すれば、赤字額はさらに大きくなると思っていいでしょう。

資産運用で保険を使うのに向いている人・不向きな人

保険で老後資金を作るのに向いている人は、客観的な状況と内面的な性格とに分けて

  • 老後までのリードタイムが長く(特に20代)
  • リスク耐性のない人

ということになります。

ここに「主な金融商品のポジション」をご用意しました。

リードタイム

生命保険は、保険料の一部を10年から30年以上の長期にわたって運用してお金を殖やします。

つまり、生命保険は老後資金との相性がいいのです。

一方で、老後までのリードタイムが短い年配者が加入しても、老後資金はほとんど増えません。

だから、20代のうちに貯蓄系の生命保険に加入するというのは、老後資金の確保には意味のあることです。

・55歳加入の方が、運用期間が短いため解約返戻金の金額が小さくなり、返戻率(解約返戻金 / 保険料合計)も小さくなる
・同じ保険料でも、55歳加入の人が毎年84万円の保険料を支払う必要があるのに比べ、25歳加入の人は毎年21万円で済む

リスク耐性

いくら老後資金を殖やしたいからと、リスク耐性がない人が高リスク商品に手を出すと、不安で仕方ないということが多々あります。

特に老後資金は、老後が来てからのやり直しができないため、慎重を期したいものです。

先ほどの「主な金融商品のポジション」のように、リスク耐性のない人は円建て保険が有効でしょう。

逆に、リスクを恐れない性格の人は保険にこだわらず、投資信託などを使った方が、より効率よくお金を殖やせます。

返戻率を引き上げる!

老後資金を確保するにあたり、重視すべきは「いくら投入して、いくら返ってくるか」つまり、返戻率でしょう。

ここでは、返戻率を引き上げる秘訣をご紹介します。

時間を味方につける

先述の通り、生命保険は長期間の運用で老後資金に的を絞った金融商品です。

20代のうちに加入して、運用期間を長く取ることで、リターンを大きくできます。

コツは「保険料の支払いを短く、寝かせる時間を長く」です。

保険料の運用は保険会社の責任で行いますが、保険料を短期で払い終えて(例えば10年など)、65歳まで解約せずに運用し続けてもらうのが理想です。

だから20代で加入して、30代で払い終えるくらいがいいのです。

金利を味方につける

円建ての生命保険は、保険料の一部を年利0.25%前後で運用してお金を殖やします(*1)。

最終的な返戻率は118~125%(*2)くらいです。

しかし、適切なリスクヘッジを施せば、外貨建て保険の方がお勧めです。

外貨建て保険は予定利率2~4%(*1)くらいなので、円建てよりも効率よくお金を殖やせます。外貨建ての返戻率は150~200%(*2)くらいが相場です。

*1、保険会社によって予定利率は異なります。
*2、返戻率は年齢・性別・プラン内容によって異なる場合があります。

「保険でいくら用意するか(=ゴール)?」を決めたら、返戻率で割ると、毎月いくら保険料を払うかが決まります。

例えば以下のような具合です。

☆外貨建てを使うと、同じゴールでも毎月の負担は、3割程度小さくすることができる!

ここでのコツは「為替変動をチャンスに」です。

解約時や満期時に受け取るお金は、外貨を円に変換するので、円安に傾くと有利になります。

円安時にお金を受け取るためにも、解約の時期を「65~70歳の間」とするなど、資金計画に余裕を持たせましょう。

裏返せば、この5年間だけは保険以外の資金源も用意することが重要です。

このように、20代の人は時間と金利(と為替)を味方につけられるので、老後資金をよりハイリターンで受け取ることができます。

保険で老後資金を用意するまとめ

生命保険を使った老後資金の準備は、20代のうちに開始すると有利です。

そして「老後が到来したときに、いくら使いたいか」を決めると、時間と金利を味方につけられ、商品選びもはっきりします。

逆に、老後資金を青天井に増やしたいなら、高リスク商品(株式投資など)に頼るのも手です。

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