資産運用について、こんな漠然とした悩みを持っている方
・始めなければと思っているが、何から手をつけて良いか分からない方
・周りに相談できる人がいない方
・お金の事だから周りにはあまり相談したくない方
こんなお悩みを持っている方に向けて資産運用の目的別の始め方、おすすめの投資先をご紹介したいと思います。
まず資産運用を始める前にやらなくてはいけない事をご紹介します。
これに関しては年齢や性別、年収や家族構成などは全く関係ありません。
全世代、全員に共通して準備しなくてはいけない事となります。
目的(何のため)、期間(いつまで)、金額(いくら必要)
これらをハッキリさせましょう。
例をいくつかあげます。
- 老後の生活費の為に、65歳までに、2000万円が必要
- 子供の海外留学資金の為に、子供が18歳になるまでに、500万円が必要
- 住宅購入資金の為に、5年後までに、300万円が必要
- 結婚式の為に、3年以内に、100万円が必要
- 車購入資金の為に、5年以内に、50万円が必要
このようにより具体性をもって、目的、期間、金額を決めましょう。
こうすることで、これから始める資産運用でどのような金融商品に投資をすれば良いか大まかな方向性が決まります。
またここに例を挙げた「老後資金」「子供教育資金」「住宅購入資金」「結婚資金」「車購入資金」は、ライフイベントとしてよく挙げられる5つです。
この目的ごとに年代別におすすめの投資先や学び方などをご紹介したいと思います。
年代別、目的別に合わせた初心者におすすめの資産運用
- 「老後資金」
- 「子供教育資金」
- 「住宅購入資金」
- 「結婚資金」
- 「車購入資金」
この5つの中に、おそらくあなたが漠然と資産運用を始めなければと思っている原因があるはずです。
もしこの中に無いのであれば、それはただ単にお金持ちになりたいという事になります。
もちろんそれでも構わないのですが、目的なく投資を始めてしまうと、途中で方向性を失い間違った方向に進んでしまう可能性があります。
目的の無い資産運用は目先の利益を求める「投機(ギャンブル)」となってしまう事もあります。
「投資」と「投機」に違いについて簡単にご紹介します。
出典:あなたの資産運用は「投資」と「投機」どっちを選ぶ?賢い資産運用の始め方
「投機」はある機会に、一定額以上の資本を投じ、リスクのコントロールが出来ないものです。
もちろん成功すれば高いリターンは見込めますが、失敗したらゼロになってしまいます。
要するにギャンブルとなるので、おすすめの方法ではありません。
今回私が紹介するのものは、どれも「長期」「分散」「積立」このどれか、もしくは3つを守った資産運用の方法です。
上の図で「投資」にあたるものです。
ですので、もう一度あなたのその漠然とした不安はどこから来るものなのか、よく考えながら、この後に紹介するものを、一つずつ読んでみて下さい。
またあなたの言う「お金持ち」と言うのは幾ら持っていたらお金持ちと言えるのか、またそれは何歳の時のそうなりたいのか、など具体的にゴールを決める事もできるはずです。
きっとあなたに合った資産運用が見つかります。
老後資金の為のおすすめの資産運用
老後の資金の為の資産運用について年齢別にみていきたいと思います。
20代、30代、40代
この年齢であれば、老後と呼ばれる年齢までに20年程度の時間を使えるので、長期である程度のリスクを取った資産運用をおすすめします。
おすすめの投資先はこの2つです。
まず株式を中心とした投資信託について、こちらの図と共にご説明します。
出典:資産運用の基本5種類のリスクを比較!初心者にはこれがおすすめ!
まずこちらのリスクとリターンの関係をご覧ください。
今回おすすめしている株式中心の投資信託はリスクの高い投資先となります。
これでは投機と一緒なのでは?と思うかもしれませんが、資産運用において重要な3つのポイント「長期」「分散」「積立」を守る事で株式であってもリスクを抑えて投資ができます。
これからこの3つの考え方を先に紹介します。
長期での資産運用
まず「長期」についてですが、2008年に起きたリーマンショックを例に挙げてご説明します。
リーマンショックのあった前年2007年の日経平均は「15,307円」でした、翌年のリーマンショックがあり2008年の日経平均は「8,860円」とおよそ半分になりました。
では、現在の株をご存知でしょうか?
この記事を書いている2019年1月29日の終値は「20,664円」です。
約10年かけて2007年よりの高い株価になっています。
またこの動きはNYダウも同じように2007年「13,264」だったものが、2018年の終値では「23,327」となっています。
世銀は最新の世界経済見通しに関する報告書で、18年の成長率を3.1%、19年を3%と予想した。
引用:Broomberg「世界の経済成長は18年から19年にかけて鈍化-世銀」
また世界銀行も19年度の成長率は3%と予想しているように、ゆっくりではあるが世界経済は成長を続けています。
その成長の恩恵を得るには、長期に投資をすることが必要です。
そしてこちらの図は、米国のS&P500指数(配当込、円建て換算後)に1年、5年、10年、15年投資を続けた場合のグラフです。
出典:ウェルスナビ コラム「長期投資のメリットの基礎知識」
この図のように長期に取り組んだ方が、最終的にプラス・マイナスの幅を少なくし、安定した資産運用をすることが出来ます。
分散での資産運用
分散は先ほど紹介した世界銀行の発表にもあるように世界経済の成長の恩恵を受けるためには、日本だけでなく、海外への投資もしましょう。
こちらが分散投資のポイントです。
2、商品の分散
3、通貨の分散
4、時間の分散
地域は日本だけでなく、先進国、新興国なども含めた地域を、また商品は株式だけでなく、債券や不動産などの複数の商品を選びましょう。
そして通貨は日本円だけでなく、米ドルや豪ドルなど海外通貨で投資できる商品も選びましょう。
最後に時間は、一括で投資をするのではなく、複数回に分けて投資をする事で、これは次の「積立」でご紹介します。
このように分散することでリスクを抑えながら、世界経済の成長を取込みましょう。
積立での資産運用
分散にもありましたが、積立は毎月など、決まったタイミングで一定額を投資していく方法です。
なぜこれが効果的かと言うと、一定額の投資であれば単価が高い時には少なく、単価が安い時に多く買うことで、購入コストを平均化してくれます。
出典:資産運用初心者が少額からでも成功できる投資!1万円からのおすすめ3選
こちらの図はリーマンショックの前年2007年から2018年までの日経平均の終わり値で、毎年1万円(定額)ずつ購入した場合と、毎年1口(定量)ずつ購入した場合を比べたグラフです。
結果は1万円ずつ購入し方が、購入単価を約1500円安く抑える事ができました。
要するにリスクを抑えながら10年、20年先の長期的なリターンを得るには購入単価を如何に安くしていくかポイントとなります。
これら3つの点を踏まえて老後資金を用意する為に株式を中心とした投資信託を選びましょう。
株式を中心とした投資信託の選び方
こちらの図をご覧ください。
出典:分散投資おすすめ投資先3選!資産運用初心者向けリスク軽減する4つの分散
20代、30代、40代の方であれば、こちらの右端の図のように株式(国内外)比率を70%、債権(国内外)比率を30%に分散できる投資信託を選びましょう。
もちろんこれを中心に不動産やコモディティ(金など)も加えても構いません。
また40代でも後半に差し掛かっている方は、真ん中の構成も検討してください。
具体的な投資先として、この2つがおすすめです。
- ウェルスナビ
- iDeCo、NISA(ネット証券)
20代から40代の老後の資金はウェルスナビで準備
ウェルスナビは最近ではテレビでCMも流れているのでご存知の方もいるかと思いますが、世界水準の金融アルゴリズムがあなたに代わって、全てお任せで資産運用してくれるのが特徴です。
ちなみにウェルスナビのシステムは、ノーベル賞受賞者が提唱した投資理論をベースとした資産運用システムになっています。
ウェルスナビの考え方は「長期」「分散」「積立」と、先ほど紹介したものと同じで、リスクを抑えながら、じっくりとあなたの資産運用をお手伝いしてくれます。
まずは無料のリスク診断であなたのリスク許容度は計ってみて下さい。
ウェルスナビについて詳しくはこちらの記事でもご紹介しているので、参考にしてください。
20代から40代の老後の資金はiDeCo、NISA
国が用意してくれている非課税で資産運用ができる制度がiDeCo(確定拠出年金)、NISAです。
どちらも決められた金額の範囲内であれば、そこからの運用益は非課税で、NISAでもつみたてNISAであれば20年間、iDeCoであれば60歳までとなります。
出典:株の初心者にはつみたてNISAがおすすめ!NISA、ジュニアNISAとの比較、メリット・デメリット
iDeCoやNISAを始めるのであれば、大手ネット証券のSBI証券 iDeCoか楽天証券 確定拠出年金がおすすめ。
どちらも投資信託の取り扱いが2000本以上あり、きっとあなたの希望の投資信託を見つけることが出来ます。
また手数料も安いので、長期で取り組む資産運用には向いてます。
投資信託の選び方に関してはこちらの記事でも詳しく説明しているので参考にしてください。
20代から40代の老後の資金は変額型の生命保険
私が初めて資産運用を始めたのがソニー生命の変額型の生命保険です。
毎月の保険料の一部を保険会社が用意した投資信託の中から選んで投資する形になります。
要するに先ほど紹介した投資信託とほとんど同じになります。
投資信託との違いで、メリットは死亡保険が付いている点です。
また投資先が何千、何百とあるのではなく、保険会社によって10個程度に絞られていて、商品を選びやすいと思います。
デメリットとしては、投資信託ほど投資の効率は高くありません。
なぜなら保険料の一部を投資に、また一部を純粋に保険料として取られています。
例えば毎月1万円の保険料であれば、一部は死亡保険の為の保険料として3000円、残った7000円を純粋な投資額として投資信託で運用することになります。
この例のような金額になるとは一概には言えませんが、純粋に投資信託に1万円を投資するよりも、投資効率は劣ることになります。
生命保険での老後資金の準備を考えている方は「無料保険相談なら【保険見直しラボ】」に相談するのがおすすめです。
こちらにはベテランのFPが多く在籍し、幅広い提案をしてくれます。
またコンプライアンスに力を入れている企業なので、無理な勧誘は一切ありません。
相談は無料で何度でOKなので、活用しない手はありません。
変額保険についてはこちらでも詳しくご紹介しているので、参考にしてください。
50代以上の老後資金の準備
50代以上になると、あまりリスクをとった資産運用は難しくなってきます。
おすすめの投資先
先ほど紹介したこちらの図でいくと一番左側になります。
出典:分散投資おすすめ投資先3選!資産運用初心者向けリスク軽減する4つの分散
50代とはいえ、これからの日本ではまだまだ現役で、働ける年齢もこれから伸びていくのではないかと思います。
しかし仮に70歳まで働ける体力、気力があるから運用期間は10年以上確保できると考えていても、働く先が用意されている訳ではありません。
リスクをとって老後の資金を準備するよりも、リスクを抑えながら資産運用をしていくのが賢明です。
また勘違いしている方が多いのは、老後資金をまとめて一度に用意しようとしている人です。
老後の準備金として2000万円と考えていても、65歳になったら直ぐに2000万円が必要なわけではあります。
そこは資産運用をしながら、その金の一部を少しずつ切り崩していくイメージになります。
50代で老後資金を準備するのであれば、iDeCoがおすすめです。
iDeCoは60歳までは引き出しできませんが、60歳以降は年金のように複数回に分けて受け取れたり、一括でも受取可能です。
また所得控除にもなるので、節税効果もあります。
iDeCoを始めるならSBI証券 iDeCo、楽天証券 確定拠出年金がおすすめです。
iDeCoについてはこちらでも詳しく紹介しているので、参考にしてください。
またこうした定年後のお金については、こちらの無料セミナーで詳しく聞く事ができるので、ぜひ活用してください。
このセミナーに参加して得られるものは
・1年で82%が貯蓄を増やした方法
・お金の心配のない豊かな老後を自分の手で築ける
・講師はFPや税理士などの専門家
子供の教育資金の為のおすすめの資産運用
子供の教育資金をこれから用意する世代としては20代、30代、40代が中心になると思います。
この年代は現役世代ですが、注意が必要なのが40代です。
20代、30代とは違い、自分たちの老後の資金が一番貯められるタイミングで、教育資金の準備が必要になるからです。
ここでは【20代、30代】と【40代】の2つに分けて、最もお金のかかる大学の教育資金を想定して解説していきたいと思います。
まず初めに大学での教育費はいくらかかるのか、ご紹介します。
日本学生支援機構「平成28年度学生生活調査」のデータによると、国立大学で約257万円、私立大学で約544万円となります。
ここでは私立大学をモデルとして考えてみたいと思います。
まずこちらのグラフをご覧ください。
こちらは毎月1、2、3万円を積立投資し、年利回り3%で運用できた場合の結果です。(※運用益には非課税の場合で計算)
私立大学でかかる費用の約550万円に到達するのは
- 毎月1万円の積立:到達できず
- 毎月2万円の積立:18年目
- 毎月3万円の積立:13年目
月2万円の積立であれば生まれてから、すぐに積立を開始すれば間に合うことが分りました。
20代、30代の教育資金を準備する為の資産運用
教育資金を準備するおすすめの投資先
投資信託で教育資金の準備
年間3%の利回りを想定するのであれば、真ん中のバランス型がおすすめです。
また教育資金は必ずかかるお金なので、出来るだけリスクの少ないバランス型を選びましょう。
更に「つみたてNISA」を活用することで運用益を非課税にすることもできるので、うまく活用しましょう。
つみたてNISAは年間40万円までが非課税枠なので、月額で33,333円となるので、運用が上手くいけば、13年目には目標達成することが出来ます。
また最長で20年間非課税期間があるので、その後も運用を続けることができ、余ったお金は教育資金以外の用途も考えることが出来ます。
つみたてNISAで教育資金の準備をするのであれば、ネット証券のSBI証券、楽天証券 がおすすめです。
つみたてNISAについて詳しく知りたい方は、こちらの記事でも紹介しています。
40代で教育資金を準備する為の資産運用
先ほども書きましたが40代で子供ができて教育資金を準備す場合には、夫婦の老後のお金の準備と、教育資金の準備が重なります。
先ほどのつみたてNISAであれば月3万円で13年目には子供の教育資金が準備できました。
その次は夫婦の老後資金を考えるタイミングになりますが、そのままつみたてNISAを継続して、老後資金を準備するのもいいのですが、おそらく目標の金額にはたどり着けません。
また教育資金を準備して終わってからでは既に50代になっている事を考えると、教育資金とは別に老後資金の準備を同時に始めなくてはなりません。
そこで老後資金については、iDeCoで資産運用をすることをおすすめします。
つみたてNISAとiDeCoで少し負担が多くなりますが、iDeCoであれば投資額がそのまま所得控除になるので、節税効果も見込めます。
例えば年収300万円で毎月1万円の積立であれば、約18000円の税金が戻ってきます。
iDeCoの口座を開設するなSBI証券 iDeCo、楽天証券 確定拠出年金がおすすめで、まずは無料の資料請求をしてください。
40代での資産運用については、こちらでも詳しく書いているので参考にしてください。
住宅購入、結婚、車購入の為のおすすめの資産運用
これらの資金は全て短期(5年以内)で必要になる資金です。
その場合、資産運用ではあまりリスクを取った投資はおすすめできません。
ただ銀行にお金を預けていても、利息はスズメの涙ほどしかないので、それよりも資産運用をすることをおすすします。
おすすめの投資先
この図で言うと一番左になります。
住宅、結婚、車など購入が決まっているのであれば、リスクは極力避けて、でも銀行の金利よりも高いものがおすすめです。
また5年などの短期でもNISA制度を上手く活用することをおすすめします。
NISAであれば非課税投資枠が年間120万円あり、投資可能期間は2023年までとなっています。
非課税期間は5年間で、2019年(H31年)に投資したものは2023年(H35年)まで、2023年(H35年)に投資したものは2027年(H39年)までとなります。
出典:金融庁「NISAの概要」
短期間の投資ではあるが、目標額が300万円以下であれば、運用益が非課税になるNISAを使わない手はありません。
NISA口座を開設するなら、SBI証券、楽天証券 がおすすめです。
おすすめの資産運用!初心者でもすぐ始められる投資先を目的、世代別に紹介のまとめ
少し長くなったので、ここまで紹介した投資先をまとめおきましょう。
老後資金を準備する投資先
20代、30代、40代は、株式を中心にした投資信託(ウェルスナビ)、変額保険
おすすめの投資先、相談先
50代は、債券を中心とした投資信託(iDeCo)、定年後のお金セミナー
おすすめの投資先、相談先
教育資金を準備する投資先
20代、30代、40代は、バランス型の投資信託(つみたてNISA)
おすすめの投資先
住宅、結婚、車などの購入金を準備する投資先
20代、30代、40代は、債券中心の投資信託(NISA)
おすすめの投資先
各目的に合わせた投資先や相談先などをご紹介してきました。
長期、分散、積立の3つのポイントを守れば、リスクを軽減しながら資産運用して、あなたの資産を増やしていけるイメージができたでしょうか。
これからの時代は個人が主体的に資産運用を始めないといけません。
年金問題やインフレなど日本には多くの問題があり、その問題を解決できる手段が資産運用です。
目的をもって、すぐにでも資産運用を始めて下さい。